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平成27年第7回定例会(第3号 9月 2日)

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  1. 倉吉市議会 2015-09-02
    平成27年第7回定例会(第3号 9月 2日)


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    平成27年第7回定例会(第3号 9月 2日)                倉吉市議会会議録(第3号) 平成27年9月2日(水曜日)    第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                 午前10時00分 開議 ○議長(由田 隆君) これより本日の会議を開きます。  本日届け出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。以上、報告をいたします。 ○議長(由田 隆君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(由田 隆君) 日程第1、昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の11番丸田克孝君に市政に対する一般質問を許します。 ○11番(丸田克孝君)(登壇)(拍手) おはようございます。会派くらよしアイズ・倉吉自民共同丸田克孝です。共同会派トップバッターとして質問をさせていただきます。
     まず、通告に従って順番に行きますが、小鴨小学校の増築についてお尋ねをいたします。  以前より、小鴨は児童数の増加により教室が足りないということで増築の話は伺っておりましたが、このたび、初めて具体案が示され、7月6日に地元説明会が開催されました。そのとき、会場で出された意見、要望、提案などをまとめて、このたび小鴨地区振興協議会小鴨小学校PTAから陳情書が石田市長、福井教育長由田議長宛てに提出されております。その陳情書の内容に補足な説明を加えながら、事前に議長の許しをいただいております資料を皆様のお手元に配付させていただいておりますので、その資料を参考にしながら質問をいたします。  増築案では6教室をつくるということでしたが、その6教室の根拠、話によると、上小鴨小学校と合併しても対応できる教室数だと伺ってますが、まだ合併の話も進んでない状況で既成事実をつくってしまっていいのかと。その適正配置の件、今現在、どこまで進んでいるのか、またどのような計画になっているのか、状況の説明をお願いいたします。  ただ、私個人的には、このたびの増築を中途半端に進めて、また近い将来に再度増築工事を計画するようなことには避けていただきたいなという思いはあります、考えています。  そして、校舎のデザインですが、説明を受けた案では片方の棟だけが増築するということでした。地元としては、明治時代に建築された木造校舎を維持していただきたい、イメージを維持していただきたいという強い要望があります。ここで訂正をさせていただきますが、通告では、大正時代の木造学校として提出しております。明治時代の建物であるということですので、訂正をお願いいたします。  実は、私も昭和20年から30年代の6年間をこの木造の小学校に通っておりました。はだしで校舎内を走り回って、出っ張ったくぎで足にけがをしたこともありますし、門監さんと呼ばれる学校の管理人さんもおられました。児童の出入り口の片方には池があって、コイも泳いでおりました。だるまの石油ストーブは当番制で火をつけたり、掃除をした記憶も今では懐かしく思い出されます。  その木造校舎は、正面玄関を挟んで両方向に同じように教室棟が突き出ているデザインです。現在の校舎もそのイメージで設計、建築されております。地元の方は、この木造校舎に非常に強い意識を今でも持ち続けておられます。このたびの増築もぜひそのイメージを維持していただきたい。案では片方だけでしたが、両方、正面玄関を挟んで両サイドを同じように増築していただきたい。そういうイメージで設計をお願いしたいと思います。  また、同一学年が同一フロアになるような配慮をしていただきたい。このことは、児童の教育向上にも大きな影響があると思いますし、また、今後ふえるであろう若手教職員の指導体制にも連携がとれるなど効果があるのではないでしょうか。児童数がふえ、教職員の数もふえます。現在の職員室では狭過ぎるのではないでしょうか。今回の増築でぜひ職員室の拡幅、拡張も計画に入れていただきたいと思います。  そして、一番大切な質問をいたしますが、お手元の資料を参考にしていただければと思います。現在、小鴨小学校は児童数が414名います。平成30年度がピークで439名が予想されております。倉吉市立小学校14校にあって、小鴨小学校だけが唯一児童数がふえております。最近の小鴨地区では造成が進んで、新築のアパートや民家が次々と建っております。発展を続ける小鴨地区の小学校は、次の資料2ページ目、3ページ目をごらんいただければおわかりになると思いますが、児童数435名を想定して18学級です。敷地面積は8,807平方メートル、運動場が9,299平方メートルで、合計1万8,106平方メートルとなります。この面積を児童数で割ると、1人当たりの有効面積は41.62平米となります。この値は、倉吉市内14校中で一番狭くて小さい面積です。学級数による基準によれば、小鴨小学校は18教室で2万1,406平方メートルが必要であるとされております。この数字は平成8年5月11日付の文教施第22号の公立文教施設整備費国庫補助交付要項の運用細目に示された数字であります。市長、教育長、どう思われますか。小鴨小学校の児童はかわいそうだとは思われませんか。ぜひ御検討をお願いします。  そこで、もう一つの資料の1枚もの、裏表あります。小鴨小学校付近の航空写真と配置図であります。小学校の玄関正面に2軒の民家があります。敷地面積は約1,700平方メートルあります。以前、現在の小鴨小学校が新築される折に、私は前市長にこの民家を購入してはいかがかと進言をしたことがありますが、そのときは実現をいたしませんでした。しかし、今は状況が違ってきております。2軒の住人の方は売却に前向きであると伺っております。1,700平方メートルが加わっても、先ほど申し上げた基準面積にはまだ満たない面積であります。  また、小学校に通う道は自動車学校のコースのような、狭くて危険な市道もあります。この1,700平米が加われば、道路も緩和されます。現在、その狭いクランクの道路を小学校児童は通学をしております。正面玄関に向かって歩っています。それはなぜか。正面玄関に校長先生やら地元の見回り隊の方が待っておられるから、あえてこの狭い道路を通って正面玄関に向かっている児童がおります。非常に危険な状況であります。  この2軒をもし購入し敷地になると、まず国道から正面玄関も見えます。また道路も拡幅できますから、先ほど申し上げた将来のためにも大型バスが進入が楽になって、例えば通学バスも迂回ができるようになる可能性があります。現在の駐車場、あるいは校庭であると、学校のイベント、催事ごとがあるときにグラウンドを駐車場として使っておりますけども、本当に大勢の保護者の方、車で来られますと満車で、土地が足りない。国道挟んで民間の会社の土地を借りているような状況ですけども、これも少しは緩和できるんじゃないかなということですね。そして、玄関前の通路、広場も十分な幅がとれて、安全にも大変な配慮ができると思います。  陳情書の最後に、倉吉に愛着と誇りを持つ倉吉、小鴨の子どもたち小鴨教育振興のために、禍根を残さないような家屋の買収をし、学校敷地としていただくようにお願いいたしますということで締めくくってありますけども、石田市長、福井教育長には、小鴨は祭りにもあるように、笑顔が信条です。小鴨住民が笑顔になれるような御答弁をお願いをいたします。よろしくお願いします。 ○議長(由田 隆君) 石田市長、よろしいですか。  答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。丸田議員の一般質問にお答えをいたします。  小鴨小学校の増築についてということで、特に私には民家の買収ということについて御質問をいただきました。  御指摘のように小鴨小学校の校地の面積、決して広くはないということで、市内の中でも1人当たりにすると一番低いほうになっているという状況は御指摘のとおりだと思います。今回、2軒の民家の買収をということで御提案をいただきました。今までこのことを想定していなかったもんですから、急なお話でありました。ここが買収できれば、確かに物理的な面積がふえるだけじゃなくて、使い勝手というか、学校の利用についても大きなメリットがあるんだろうなと思っています。ただ、やはり整備をするということ、購入させていただくということになると、当然費用の問題、財源の問題、こういう財政的な問題も考えながらやっていかないといけないだろうと思います。そういう面では、将来的な上小鴨小学校との統合の問題も控えているわけであります。  御提案については十分受けとめさせていただいて、継続的に今後の問題として伺わせていただきたいと思います。当然、今、地権者の皆さんの思いっていうものもまだ伺っておりませんので、そういったものも踏まえながら、今後の対応策については考えていきたいと思います。決して否定するものではないと思っていますが、やはり財政的な問題も考えないといけないと思いますので、また改めて検討の上、方向を出していきたいと思います。 ○教育長(福井伸一郎君)(登壇) くらよしアイズ・倉吉自民共同丸田克孝議員の御質問でございます。  まず、小鴨小学校の増築についての御質問でございました。6学級の根拠は何かということでございますけれども、6学級増というのは、上小鴨小学校を統合してきた場合についての6学級という考え方でございます。議員のほうもお話がありましたように、上小鴨小学校との統合の状況についてはまだ進展をしている状況ではございませんので、このあたりのところを6学級増がそのまま生きるかどうかということについては、非常にまだまだ予断を許さないというところでございます。  御質問の2点目でございますけれども、明治時代の建築の木造のイメージ、こういったものを維持するようにしてほしいということでございました。小鴨小学校の現在の建物につきましては、明治時代の建築様式、これをイメージしたものになっております。小鴨小学校の旧木造校舎は、「日本の学校建築」という本にも取り上げられておりまして、それをイメージしなが正面に北郷悟先生の「生命の川」という彫刻をちょうど中庭に配置しています。したがいまして、そうした両方の校舎のイメージと、それから中庭のイメージ、こういったものが増築によって崩れるんではないかということは本当にそのとおりだと思っています。  今回、地元から出てきました要望、これは両棟を増築する御提案でございました。私どももそのあたりのところの思いも酌みながら、両棟の見ばえもよくって、そして総事業費、これは両方をやる場合については片方だけにする場合に比べて随分とふえます。したがいまして、そうした事業費のことも含め、そして統合の進みぐあい、こういったものを含めながら、とりあえず、まず最初に北側のほうの校舎を3階建て、3教室分を増築させていただきたいなと考えています。そして、統合のものがうまく話が進めた場合については、南側のほうのものを増築をしていくということになれば、両方がせり出してバランスがとれると思っています。したがいまして、このたび、この数年の中で430人以上になる小鴨小学校子どもたちを収容するための増築分としましては、正面から見て右側、北側のほうの増築、3教室分をとりあえずさせていただければと考えております。  それから、2点目の同一学年は同じフロアにしてほしいということでございます。先ほど議員がおっしゃいましたように、私も教員の立場でございますので、先生方の立場としては、学年が同じフロアで連携がとれるようにというのは本当にそのとおりだと思っております。したがいまして、同じフロアでできるような校舎配置、教室配置、学年配置、こういったものは学校と話しながら進めていきたいなと思っています。  しかし、学年が大体ほぼ同じかといいますとそうではございません。かなり学級数が多い学年と少ない学年とありますので、そのあたりのところを学校と調節しながら、例えば従来、高学年が上の階になるということもありましたけれども、それは場合によっては、いやいやいや、2階、3階入れかえるということも視野に入れながら、学校と相談しながら、できるだけ同じフロアになるようなことを話し合って決めていきたいなと思っています。  3点目でございます。職員室を拡張することということがございました。先ほど申し上げましたように、今回は北側のみの増築ということでしておりますので、職員室を拡張することはまずとりあえずのことはないと思っています。以上でございます。 ○11番(丸田克孝君) まず、市長の答弁からですけれども、財政的な問題、最初に先ほどの、実際に初めて聞いたという話、市長はそうでしょうけども、小鴨地区のほうから見れば、最初のこの現在の建物ができたときからやっぱり何とかしてほしいという話は出てたんですよね。実際に前市長の場合、この校庭に100メートルの直線コースをつくりたいというような構想まで出て、中に池もつくりたいと、小川を流したいというような、すばらしい構想も出てきまして、非常に喜んだもんですけども、ただ、そのためには敷地が少ないんじゃないかということで、先ほど言ったこの前の民家を購入してはというような提案もさせていただいておるわけです。実際にこの写真のこの2軒がなくなれば、本当に国道からこの正面の玄関が見えるわけですよね。ですから、今回は住民の方もお分けしてもいいというお話をされてるということですので、ぜひ進めていただきたい。  お金がないって、ないことはないんで、企業誘致に40億円も使ったり、例えば私、思うのは、成徳小学校の今の仮校舎にしてもこれから建てる本校舎にしても、正直言ってどうなのかなっていう疑問さえ私、感じてるわけなんで、ぜひともこのいい機会ですし、先ほどの教育長の答弁であった、右側のみを3教室、案では1フロア2教室の3階、6教室の案で、ちょっといびつな感じの案でしたけども、ただ、3クラスだけとなると今の同じ形での3階建てになると思うんですけど、この写真の右側の前に桜の木が新築のときに地区の人が植樹されてる木、春にはきれいな花を咲かせてるわけですけども、この桜の木、今、舗装の色が違ってる道路があるんですけど、あの道路いっぱい近くまで来てしまうと。そうなれば、現在校庭に車両が入ったり、子どもたちが行き来したりする道路が非常に狭くなってしまって危険な状況になると。桜の木を切るのも非常に忍びない部分もあります。ですから、この前の土地がもし買収されれば、増築しても十分な土地も確保できるし、広場も確保できるということですので、もうぜひ、今回のチャンスを逃せばなかなか難しい部分もありますし、ぜひとも私、この話進めていただきたいと思います。  当初は6教室が3教室で北側のみだということで、将来的に左側を増築検討していただければ、我々のイメージしている両サイド対称的な学校というのがイメージができると思いますので、ぜひ最初の案は6教室ですから、今回は3教室の案を検討するということですので、それでしたらデザイン的にはイメージは合ってくると思うんです。ただ、問題は、先ほど言ったこの前の2軒。何とか、本当にいい増築の機会ですし、前の2軒の住民の方もそういっておっしゃってますし、話を進めていただきたいと思いますけど、もう一度よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 先ほど申し上げたように、決して否定するものではございません。ただ、実際幾らかかるのか、どういった形でやるのかっていうこと、財源をどこに求めるのか、そういったことがまだ全然検討できていませんので、そういうことを検討しながら、この問題については結論出していく必要があるんだろうなと思います。  確かに、私も小鴨小学校に出入りする際にも、道路自体もクランクになっておりますし、どこが入り口か非常に迷うような状態もあるわけですので、ここが買収できれば非常にすっきりとした学校利用になっていくなというのは、私もそう思います。ですので、ちょっとその辺を十分詰めながら、この問題は結論を出していきたいなと思ってるところであります。 ○11番(丸田克孝君) これから先進めても、しないとおっしゃられれば食い下がりますけども、検討するということですので、ぜひとも前向きに、本当に最後に締めくくってあるような禍根を残さないような形、時期を逃さないようによろしくお願いします。今回、地元で本当にたくさんの方、関心を持って傍聴にお見えになっております。この話、ぜひ進めていただけたらと思います。  それで、議長宛てにも出ておりますし、今回、付議されております教育福祉常任委員会の皆様にもよろしく御審議をいただきますようにお願いをして、次の質問に入らせていただきます。よろしくお願いいたします。  次に、中1ギャップについてお尋ねをいたします。夏休みも終わって2学期に入って、約半年近くになろうとしておりますけども、中学生になった子どもたちの近況はどうなのかお聞きしたいと思います。最近、中1の生徒が事件に巻き込まれたり、自殺など痛ましい報道が多く流れております。倉吉市の学校はどうなのでしょうか。いじめとか不登校、あるいは引きこもりなどの報告はないでしょうか。状況をお知らせいただきたいと思います。  そして、中1ギャップ対策としてさまざまな案が示されております。倉吉市においても小・中連携、教育の推進が進んでいると思いますけども、小学校から中学校へのスムーズな移行のために、どのような策がなされているのかをお知らせください。例えば、鳥取市では、中学校の教員が小学校兼務で児童と接していると。そのことで中学校入学したときに顔見知りの先生がおられるということで、中1ギャップの解消に取り組んでいるということを承知しておりますけども、児童にとってその小学校から中学校に行って、環境ががらりと変わるわけですけども、その中で、本当に相談相手になっていただける方だとか、知り合いの先生がおられるということは非常に心強いんじゃないかと思っております。倉吉市での取り組みはどうなってるのか、どうされてるのか、御答弁をお願いいたします。 ○教育長(福井伸一郎君) 丸田克孝議員の中学生の中1ギャップについての質問でございました。中学生の近況はどうかということでございます。  全国的に中学生の痛ましい事件がありまして、私たちも非常に気にしているところでございます。中学生、現在、運動会を前に非常によく活動しております。この間もちょっと河北中学校のほうに行ってまいりましたんですけども、全校でソーランの練習を指導しながら、元気はつらつとやっておりました。  中学校の新入生の半年後の状況でございますけれども、平成27年度中学生、1年生は376名でございます。不登校ということで7月末のデータでございますが、15日から25日の間の欠席者は2名でございます。それから、30日以上の欠席者は4名ということでございます。昨年度小学校6年生でいたわけですけども、小学校6年生で15日から29日欠席していた人、これは1年間でございますが、9名でございます。そして、30日以上の欠席者は10名でございました。こういった、この子どもたちのことにつきましては、小学校と中学校の間で学校間で引き継ぎをし、こういったところをちょっと気をつけてくださいねとか、そういった情報交換をしながら、1学期の数としては、先ほど述べたような2名と4名とでとまっているというとこでございます。ただし、これはまだ2学期、3学期がございますので、これが数が重なってくると、同等の数になる可能性もあるなと思っているところでございますが、今のところ、小学校のときにはちょっと不登校ぎみであった子どもでも中学校に入って意欲的に学校生活を送っているという情報があるところでございます。ただ、この2学期のところが大きく変わる可能性がありますので、注意深く見ていく必要があるなと思っています。  それから、15日以上の欠席者につきましては、市の教育委員会のほうにいらっしゃるスクールソーシャルワーカー、これは学校の教職員のOBの方で、主に保護者との相談相手、こういったことにもなっていてもらっております。この方の訪問を必ず義務づけてしているというところでございます。  それから、いじめを受けた生徒については、現時点では報告を受けておりません。ただ、集団生活での人間関係のトラブルということについては、学校からの報告、あるいは相談を受けて、私どもの指導主事のほうも出向いております。この中で、その背景にいじめということもありはしないかということは常に目を開きながら、見ながら取り組んでおるとこでございます。子どもたちが安心で安全な、そして楽しい学校生活が送れるように、行きたい学校づくりを努力していきたいなと思っています。  それから、学校のほうでは、夏休みの終わり、2学期に向けて特に気になる子どもには家庭訪問したり、あるいは電話訪問したりということで、2学期をすっと入れるように取り組んでおるところでございます。  2点目の御質問でございます。中1ギャップということでございますが、中1ギャップという言葉自体が小学校と中学校との間のギャップということでございます。これは教科担任制になるということ、それから教科に今までクラスがあって先生と一緒に過ごしていたものが、教科によって先生が違うし教室が違うということで、やはり大きく学校生活に戸惑う子どもたちがいると、それを称して中1ギャップということを言ってるわけですけども、ある意味では、ある学者のほうは、このギャップは必要なんだということを言っている学者もおります。私もそう思います。しかし、そのギャップは越えなければならない。そういうような、また援助をしてやらなければならないと思っています。  そういった意味で、そのギャップを解消していくという意味で、鳥取市の小・中学校において先生が兼務発令をされているということは、私ども注目しているところでございます。これは、教員が別に1人加配になるということではなくって、現在いる中学校の先生が小学校にも出向くということでございます。こういった形は兼務発令はしておりませんけれども、倉吉市の中でも小・中学校の先生方が行き来するということはしております。そういう中で、倉吉市の中では、小学校、中学校の先生方の授業研究会でのやりとり、あるいは生徒指導、あるいは養護教諭、こういったものでのやりとり、こういったものはしております。  それから、もう一つ、鳥取市にはない、倉吉市のものとしては、成徳小学校に1人、教員を加配しまして、この教員は東中学校と連携をしながらやっています。つまり、成徳小学校の6年生であった者が東中の1年生に入りました。この1年生がどのように中学校にうまく適応してるかということをずっと午前中、大体東中学校に行って、3クラスありますけれども、それをずっと授業の様子を見ながら、一緒に授業したりすることを見ております。あ、逆ですね。午前中は成徳小学校です。それで、午後から中学校のほうに行っております。こういった形の中で6年生を卒業した、中学校1年生になった子どもがどのように上手に学校のほうに適応してるのか、あるいはしていない場合だったらそのアドバイスをしてやるとか、そういった教員、小学校の先生を中学校に上げていくと、倉吉市の場合はしております。これは今、成徳と東中だけですけれども、これはまた校区をかえて来年度はどこどこにやるということで考えておるところでございます。  こういったことをしながら、やっぱり小・中の連携をしっかりと深めながら、そして兼務発令ということは、私どもの研究、あるいは鳥取市の研究、さまざまなところを総合しながら、また兼務発令の形というものも必要であれば、そういったものもやっていきたいと思っています。小・中連携はしっかりと取り組んでいきたいなと思っているところでございます。以上です。 ○11番(丸田克孝君) 状況をお伺いいたしました。やっぱり小学校から中学校に上がるときのいわゆる人間関係とか、いろいろさまざまな、大人にははかり知れない事情があるんだろうと思います。ですから、例えば不登校も何が原因で不登校なのか、そういうことも原因がはっきりとつかめない状況にあるんだろうと思うんですけども、それは両親だったり担任の先生であったりとか教員だったりとか、いろんな方が相談に乗られてそれを一つずつ解消していくべきものであろうと思います。  ただ、そういった取り組み、倉吉市の場合は小学校の先生が児童をよく知ってる先生が中学校の生活態度を見て中で判断されるというような取り組みだということで、1校だということですけど、ぜひ全校に広げていただいて、そういった不登校なり引きこもりなり、そういった形のものにならないようにぜひ配慮していただきたいと思うんですけども、実は、一昨日、テレビの報道番組を見てまして、昨日は9月1日、きょう9月2日ですけども、その番組の中で、9月1日が年間通して自殺者の数が一番多い日だという話が出ておりました。その内容というのはわかりませんが、1学期終わって夏休みに入り、そこが終わり、嫌々でも学校に行かなきゃなんない。だけども、学校で挫折なり、いろんな状況が重なるんだろうと思うんですけど、突発的な不幸な行動に駆られてしまうというようなことだろうかなと。本当に非常に残念なことですけど、理由は本人でないとわからないだろうと思うんですよね。  その番組の中で、コメンテーターなりニュースキャスターの方がおっしゃってましたけど、学校が嫌なら行かせなくていいとおっしゃってました。本人も行かなくていいんだと。長い人生の中で、その学校のいじめなり、いろんな状況があるんでしょうけども、苦しい時間はわずかな時間だと。その苦しい時間を無理に強いることはしないほうがいいという意見が出ておりました。さらに、その本人に、子どもさんに頑張れとかいう言葉は絶対タブーだとおっしゃってましたね。引きこもったり悩んでる生徒さんに、子どもさんに頑張れということは、死ね、死んでもいいと言っているようなもんだと、そこまでおっしゃってたんですよ。だから、すごいなとは思いましたけども、やっぱり子どもたちっていうのは、我々大人にはわからない悩み、苦労があると思うんで、やっぱり悩んでるときに頑張れ、頑張れというのはどうなのかなっていうのは私も聞いてて思いました。  そういう事情は教員の先生だったり、担任の先生、家族の方がその子どもの変化を見逃さずに話を聞いてあげる。その話の中で、だけどというような言葉で否定をするじゃなくて、聞き取り方もどうしたいのか、どうすれば本人さん、心が安らいだり落ちつけるのかというようなことを導き出しながら、その子どもさんのいい方向に持っていってあげるのも親御さん、先生の役目じゃないかなと思うんですよね。だから、不登校であれば不登校の時間というのが本当に人生の中でわずかな時間だと思います。ですから、無理に学校に行かなくてもやっぱりその時間は心安らぎ、落ちつかせて、また違った意味での成長もあるんじゃないかなと思っておりますけれども、ぜひそういう関係者の方で担任の先生もそういう変化を1人で持たずに、共有をしながら、皆さんで、関係者でその解決策を模索するようなことも大切だと思っておりますので、もう一度、教育長の考えをお聞かせください。 ○教育長(福井伸一郎君) 9月1日に自殺が多いというデータであったということでございますけども、実は、8月25日に小・中学校の校長先生方を集めまして、いよいよこれから2学期始まりますということで、そのときにも2学期の初めっていうのは、夏休み、長い間自分のペースでずっと過ごしてきていた。そこから今度は学校の生活に戻っていく。宿題も結構あります。そういったことも負担になっているっていう例もたくさんありますから、特に子どもたちの変化の状況、こういったものをしっかりと気遣いをしてくださいということもちょっとお願いをいたしました。そういったことを含めて、事前にこの子はという子どもについては、家庭訪問、あるいは電話訪問ということもしてもらっているところでございます。  先ほど、コメンテーターの中で、学校に行かせない時期もあってもいいんではないかというところは、その子どもの状況によってそういう状況もあるんだろうと思います。いわゆるさなぎの時期になって、繭に固まってしまう時期、こういう時期ってのはやっぱり不登校の中ではあります。ですから、その時期を、ここからまた繭から抜け出す、そのタイミングっていうのはなかなか難しいわけですけども、そういった時期もあるんだっていうことは先生方も十分承知しております。ただ、そこのところでどこですとんとこう、そったく同時という形で繭を割って成虫にしていくかということは探りながらやっていかないけんと思っています。  それから、子どもたちの状況、一人一人の状況、確かに共有することが必要だと思います。先生方の場合、確かに忙しいですけれども、この子の状況というのは先生方が相談しながら、先ほど学年で同じフロアで共有しながらということもありました。そういったことには本当に意を用いながらやっていきたいなと思っています。以上です。 ○11番(丸田克孝君) 今、中1ギャップという言葉で質問しておりますけど、やっぱり思春期に入れば、小学校の子どもたちもそうでしょうけども、本当にいじめが原因であろうと思われるような不幸な、痛ましい事故っていうのは国内多いわけですよね。ですから、そういったことも含めて、子どもの変化っていうものはぜひとも、大人も含めてみんなで注意深く見守っていきながら、そういった不幸な子どもを出さないように、ぜひとも頑張っていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、一番最後の質問に入ります。倉野川市ということで質問を出しております。閉じてる4枚ものの一番最後にカラーで入れとりますけども、倉野川市の観光マップということで入れております。  実は、この倉野川市というのは、日本でもトップクラスのゲーム機器、ゲームソフト会社であるコナミという会社が2012年の11月21日よりネット上で制作した仮想空間で展開している、音楽配信サービス「ひなビタ♪」、八分音符がついておりますけども、「ひなビタ♪」というサイトの中で出してる市であります。人口約7万人、将来、消滅可能性都市と危惧されているときに、その倉野川市の市役所観光課の、なかなか難しいんですけどね、久領堤纒さんという女性が中心となって、「ふるさと倉野川TMO」というタウン雑誌の中でタウンマネジャーを務めて、そのまちの女子高校生の日向美ビタースイーツ♪という女子高校生バンドを通して交流、そのアンケートや意見交換などで倉野川市を活性化させよう、まちおこしをしようという物語で展開をしておるネット上の市であります。  そこで、皆さんに配付している資料の倉野川観光マップをごらんいただきたいと思うんですけども、どこか似ていると思われませんか。ネットから出しているものなんですけども、東のほうには「ゆりはま」というまちもあります。西に「由良」、南のほうに行くと、ちょっと場所が西のほうになるんですが、「やまもり温泉」ていうのもあるし、それから、白壁土蔵群、本当に倉吉がモデルじゃないかということで考えられるわけですが、実際にこの倉野川観光マップをごらんになって、倉吉まで来られてる方って多いんですよね。  このネット上で、倉野川市までのルートを紹介してあります。山陰地方の真ん中あたりに位置して、東京から新幹線と特急を利用し、姫路経由で5時間ほどの距離と紹介されております。歴史は古く、平安時代、国府までさかのぼって、そこで山名氏、尼子氏の名前まで出てきております。まさに本当に倉吉市がモデルじゃないかなと思われるわけですけれども、先月の28日に日本海新聞で「ひなビタ♪」ということで記事が出ております。この学生の1人が実家が喫茶店で、その学生さんが考案したちくわパフェというのが、倉野川市で評判になっているということらしいんですよね。そして、その倉野川市のネットを見たという若者が、突然なぜか倉吉の喫茶店に訪ねてこられて、ちくわパフェというのがあるという形で紹介をされたと。そこで、そこのオーナーは何で自分の店なのかはわかんないけども、ちくわパフェの写真もチラシもパンフレットまで、ポスターまでつくられちゃったということであります。いろんなちくわを模索しながらつくっていって、今はとりあえずはとうふぢくわに落ちついてるというようなことで、その原作者の方も実際にお店にお越しになられて、そのキャラクターの写真、ちくわパフェの写真も含めての原画をプレゼントされたというようなこともお聞きしております。  これから模索しながらそのちくわパフェも進化していくんだろうと思いますけども、私もこの間、先日食べに行きましたら、実際にネットを見たということで、松江から1人、そのちくわパフェを食べにお越しになっていた男性がありました。尋ねてみると、やっぱり全国から来られているらしいんですね。どこかのコーナーにはこの喫茶店の名前も紹介をしてあるらしくて、やっぱり通な方はそういうネットの中での検索、模索しながらお越しになっているということで、結構評判になっているということで、そのオーナーも喜んでいらっしゃいましたけど。  そこで、市長に御提案です。この架空都市、倉野川市と姉妹、あるいは兄弟でもいいんです。私は相手が架空ですからいとこでもええと思うんですけども、提携都市として結んではいかがでしょうかと。これ本当に話題づくりになるんじゃないかと思います。実際にこの倉野川市を見て倉吉市をお訪ねになってる方もあるんですけど、その中で投稿であったりとか、意見等がいろいろと出てるわけですよね、その子どもたちっていうより、ネットの中でのいわゆる架空の話し合いも含めてですけども、この中に倉吉市の活性化なり、まちおこしのためのヒントがあるんじゃないかなと、私思うんですよ。やっぱりちくわパフェみたいに突発的なことであっても物になるものもあるわけですから、ぜひそういった形でこの倉野川市、何か倉吉のためにはなることはないのかなという思いで伺いますが、このサイトの原作者も倉吉にお越しになられたと聞いております。何か倉吉に対する思い入れというのは結構おありになるとお聞きしましたけども、ぜひともその辺のことを検討をしていただければと思います。平井知事も駄じゃれが好きで、結構鳥取をアピールされております。市長もぜひ、こういった思い切ったこともぜひやって、話題づくりにしていただけたらと思うんですけども、よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 架空都市、倉野川市との提携というか、そういうことを検討してはどうかということでございます。今、詳しく議員のほうから御説明がありましたけれども、この倉野川市というのは、ゲーム会社でありますコナミが音楽配信サイトの中に倉野川という架空の都市をつくって、若い女の子がまちづくりをしたり、まちの名物を紹介したりするというようなことをブログとかフェイスブックで配信をしていると、そういうものでありますけれども、正直、このモデルは倉吉市だと聞いております。このコンテンツ自体は2012年11月からあるようでありますけれども、ことしの7月から倉野川観光課だよりというサイトが開設をされて、この倉野川にまつわるような話題等がほぼ毎日更新をされ、この歴史だとかお薦めのお店情報といったことも掲載されるようになったということが一つのきっかけかなと思います。実際、ファンの方が倉吉市に来られて、まち歩きをされているという状況もあると聞いております。  先月、作者の方が本市にお見えになりまして、私もお会いをいたしました。非常に友好的でございました。早速取材の後、サイトの中に成徳小学校とか石谷精華堂とか元帥酒造とか大社湯とか、観光梨園、米澤たいやき店、こういったものが紹介をされております。今、議員のおっしゃったように、市内の喫茶店でもちくわパフェを8月から販売され始めたという、そういう効果も出ているようであります。グッスマ効果というものも出てきつつあるんですけども、同じように、このコンテンツを活用して観光振興だとか産業振興につなげていけたらいいなと思っています。  姉妹都市、あるいはその何らかの提携をということでの御指摘をいただきました。実現すれば話題性も出てくるかなと思いますけれども、相手のある話であります。どういう市長さんがおられるのか私も承知しておりませんので、またコナミのほうとも、あるいは作者の方とも十分御相談しながら、無理のいかない範囲で連携策というか、提携できる方法を探っていきたいと思っています。将来性のある取り組みになるんではないかと期待をしたいと思っております。 ○11番(丸田克孝君) ありがとうございます。本当にすばらしい決断をしていただき、相手があることですから、実際に実現するかどうかはあれですけど、実際に倉吉市にとってみても倉野川市っていうふうにネット上で倉吉をアピールできるということは私はすばらしいことだなと思いますし、ぜひともこの話、先方さんと進めていただいて、ええ方向に行けばすばらしいなと思います。ぜひ前向きによろしく。この石田市長は、いしの田んぼですから、私思ったのは、「岩」に谷がついて、岩谷市長ぐらい、倉野川市はね、なんてな勝手な想像しておりますけども、とにかく駄じゃれも含めて何かおもしろい話題を提供したり、提供いただいたりすればおもしろいのかなという思いもありますので、ぜひとも御検討よろしくお願いします。終わります。 ○議長(由田 隆君) 次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の17番段塚廣文君に、市政に対する一般質問を許します。 ○17番(段塚廣文君)(登壇)(拍手) あらかじめ通告しております市政に対する一般質問をいたしたいと思いますが、くらよしアイズ・倉吉自民共同の段塚でございます。私、2番手でございますが、きょう1番手、丸田議員、傍聴者も多かったけども、すばらしい質問したと思います。かくも傍聴者が多いとここまで立派な質問できるかと感心しております。負けないようにしっかりやりたいと思いますが、私は今回、保育園、そして小学校の再編、そして雇用対策、3点出いておりますが、本年の3月に質問いたしましたが、6月はいたしておりません。3月に質問いたす冒頭に、市民の中には、議員は言いっ放し、市長は聞きっ放しでそのときだけお互いが格好のいいことを言ってるという、やゆする市民もありますよと言いました。そうならないように、私は市長の答弁に対して、検証の意味を込めて質問を、さらなる答弁を求めるために検証の意味を込めて質問をいたしたいと思います。  まず、保育園、そして小・中学校の再編につきまして、3月から答弁いただきましたが今日まで、どのような取り組みをされて、現在の状況はどうなっておるのか、まず最初にお伺いをいたします。市長と教育長から答弁を求めたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 段塚議員からの一般質問でございます。まず公立保育所の再編についてということでありますが、その前に、言いっ放し、聞きっ放しにならないようにということでございます。私としても聞きっ放しにするつもりはございませんので、しっかりと御指摘いただいたことについては十分踏まえながら検討を進めていきたいと思っております。  保育所の再編について、この3月に質問して以来どういう動きがあったのかということでありますけれども、正直申し上げて、具体的な動きとして進んでいる状況ではございません。この公立保育所の再編については、今後見込まれる修学前児童数の減少と保育の必要な児童数に対応しながら、保育所の適正規模化、あるいはニーズに合わせた施設環境の整備、保育職員の適正配置、この3点を基本的な狙いとして進めようとしているものでございます。平成25年の4月に素案を策定させていただいた後、平成25年度に各公立保育所ですとか地区に出かけて説明会を行い、その後、山守保育園が耐震性の問題もあり、また児童数も非常に減ってきているということから、保護者も地域の方々との協議を行った上で、平成25年11月に関金保育園と統合をいたしたところであります。  また、並行して、今回の統廃合の対象にしておりません上小鴨、小鴨、西郷保育園について、耐震化ですとか未満児室の増築等の改修工事を実施をしたところでございます。その経過の中で、昨年の3月議会で、倉吉西保育園の保護者会から存続を求める陳情が出されて採択をされたわけでございます。そういう面では、議会の意向として一度立ちどまるという、そういう方向が示されたものと理解をしたところであります。こういう状況の中での動きでありまして、内部的にはいろいろ議論は進めておるところでありますけれども、具体的な進行がないというのが今のところでございます。ただ、いつまでも放っておくことにもならないと思います。  一方で、先般もずっと13地区回らせていただいて、地方創生の総合戦略づくりのための対話集会もさせていただきました。その中でも保育所の存続ということについても意見のあった地区もございました。こういったものも踏まえながら議論を進めていかないといけないなと思っています。  一方では、子ども・子育て新制度が立ち上がり、今までの制度が大幅に変更となりました。地域型の保育事業として小規模保育事業、これ3歳未満児を対象とする19人以下の施設ですけれども、こういった選択肢も進められた、示されたところであります。こういったものも含めて検討を要する事項が出てきているだろうと思います。今後の人口の推移、総合戦略も踏まえながら、そういった人口推移を改めてしながら、再編計画の点検、見直しというものを行って、できるだけ早い機会にまた議会のほうにも御相談させていただきたいと思っているところでございます。以上です。 ○教育長(福井伸一郎君)(登壇) くらよしアイズ・倉吉自民共同、段塚廣文議員の小・中学校の再編の現状についてのお尋ねでございました。  平成25年3月に、倉吉市教育委員会として発表いたしました倉吉市立小・中学校の適正配置の具体案(草案)について、中学校区や対象校区での説明会、市民シンポジウムの開催、小学校PTA連合会との協議、また各自治公民館長会でも説明もさせてきております。その中で、明確な賛成、反対を含め、多くの意見をいただいてまいりました。  そうした中で、関金小学校、山守小学校の統合につきましては統合準備委員会を立ち上げ、本年度5回の統合準備委員会を重ねて、そして来年の平成28年4月1日の新小学校開校を目指して協議を重ねてきておるところでございまして、その成果を今回の議会で学校設置条例改正案を提出し、それに伴う補正予算を提出させていただいたところでございます。倉吉市の一番最初の統合となるので、子どもたちや保護者、地域が統合してよかったと思えるような、今後の見本となるような統合にしたいという思いでございます。  そのほかの地区でございますけれども、社地区の自治公民館長会に5月29日に出かけさせていただいて、お話をさせていただきました。それから、小学校のPTA連合会のほうの第4ブロック、これは北谷、高城、灘手、社の勉強会、これが6月12日に開催されまして、それに向けてアドバイスもさせていただきました。それから、6月30日でございますけれども、高城地区の自治公民館長会がございまして、この中でも現在の進捗状況、こういったことについて説明をさせていただいたという状況でございます。以上です。 ○17番(段塚廣文君) 市長、進展がない、進展が、何も。市長ははっきり進展がありませんと言われたんですから、ないですよね。  ただね、市長、まず保育所からいきましょう。保育所はこれまでの経過は言いませんよ。もう審議会、あるいは説明会とか、そういうこと言いませんが、平成25年10月にはその具体的な素案の公表をしますということを明示されとるんですよ。それもない。もう2年経過してる、もうじき10月で2年。そして、これ私が言わんでももうなぜ統合しなきゃならないかということは市長からもあったし、議員も承知しておりますよ。それでね、具体的に聞きます。西郷保育園、小鴨保育園、上小鴨保育園は現状どおりとして保育ニーズに合わせて施設を改修、増築します、基本はこういうことですね。社、灘手保育園を定員90人にして、平成26年度から29年度末にはそれをちゃんと仕上げますよと。北谷、高城保育園も定員90人として平成26年度から29年度でやりますと。山守保育園は関金と統合できました。上井保育園、倉吉西保育園は民間譲渡をやりますと。こういう基本があるわけだ。  それで、この3月に私が質問した中で市長は、なかなか難しい問題ですけども、地域との話をきちんと進めた上で進めたいと。そして、私がやいやい言ったもんですから、財政計画はどうですかって言ったら、粗いもんだけども、財政計画を示されましたよ。みずから粗いものだけども、平成29年度には保育所費を4億円、そして平成30年度には保育所費に4億円と、そして小学校の統合に5億円、そういう財政の裏づけは一応は財政計画の中に盛り込まれました。しかし、再編計画の素案を公表するという、一番市民にきちんとせないけんところはまだできてない。進んでないからできんですよね、これは。それで、これ大体、市長、きちんと年度まで明示して示されとるんですよ、委員会にもかけて。これおくれちゃいますね、ずっと。これ、これからの工程表示してもらえませんか。話がまだ途中段階ですから煮詰まりません、示されませんでは済まん問題じゃないですか。あれでも市長は保育園の統合と学校統合は示されたんですよ。それこそ児童数の減少とか将来の倉吉の教育、子育て、そういうことを勘案しながら委員会にもかけたりして、民間の意見も聞いたり、委員会の意見も聞いたりしたと。これがこういう状態では進まんじゃないですか。  私どもの任期はあと2年ほどですよ。市長の任期も3年ぐらいでしょう。任期中にこれが、せめて方向づけできますか、こういう状態では。耳が痛いこと言うかもしれませんけど、市長、こんな進捗状況では、本当にやる気があるんですかって聞きたいですよ、これは、教育長も。  教育長、今、成果として山守小学校統合しまして、今回、予算組んでます。これは成果と言えるほどのものじゃないと思うですよ、これはね。まあ、成果でしょうけど、努力されたんでしょうけども。ですけど、学校再編、こういう具体案が出とっですよね、教育長。お互いに同じ再編問題ですから聞きますが、配置案、成徳小学校と明倫小学校を統合して倉吉第一小学校をつくりますよと。灘手、社を統合して、倉吉第五小学校をやりますよと。高城、北谷を統合して倉吉第三小学校をやりますと。さっき丸田議員が言った小鴨小学校と上小鴨を統合して第二小学校やります。関金小学校と山守小学校で第四小学校。具体案まで出て、これ年度を示してあるんですよ、平成29年から30年ですか。間に合うんですか、こういう進捗状況で。  どうですか、今後の工程表を議会に示されるぐらいのことはできませんか。まず、答弁してください。 ○議長(由田 隆君) それぞれ答弁求めます。 ○市長(石田耕太郎君) 保育所の統廃合について、進んでないということについては御指摘のとおりでございます。我々としては、やはりこういう児童数、子どもの数が減っていく中で、再編については避けて通れないだろうとは思っております。ただ、やはり地域の皆さんの御理解をいただきながらやっていかないといけないっていうことも一方では大事なポイントになるだろうと思います。えいやあでやればできるのかもしれませんけれども、なかなかそういう問題でもないだろうと思います。地方創生の不安もある、地方創生の取り組みの中で地域をどう維持していくのかという不安もある中で、この保育所の役割、学校も含めてということになるんでしょうけども、しっかり位置づけをしていかないといけないポイントにもなる施設でもあると思います。  そういう面で、できるだけ早い機会に先ほど申し上げたように、いろいろなデータ等の洗い直し、あるいは経過的な手法の取り組みなども考えながら、具体的な進め方というものを改めて検討した上で、また議会にも御相談させていただきたいと思っております。 ○教育長(福井伸一郎君) 関金と山守の統合につきまして、平成27年から30年という計画の中で進めていきたいという予定を、工程表を出させていただきました。その途中で、やはりまだ時期尚早でないかという意見もたくさんあって、少し足踏みした状況があります。1年おくれではございますけれども、平成28年4月に山守と関金を1つスタートすることができました。  しかし、以降の組み合わせでございますけれども、小鴨と上小鴨につきましては、上小鴨地区は単独存続を求めて、今現在要望書を出していらっしゃいます。今90人台ですけども、将来推計では、平成31年度にはもう、70人台になることが出ています。平成32年には、60人台になります。こういう推計調査が出ています。こういったことで、この状況をお知らせしながら統合を進めていく必要があるかなと思っているところでございます。  それから、北谷、高城、そして灘手、社、これにつきましては、北谷地区におきましては2月に青少協での会で説明をし、そしてその折にはよりよい環境での教育は大人や地域の大きな課題ではないかというような意見もございました。これについては、統合の問題を考えていかなければいけないという手応えは感じております。なお、地区公民館でもそれぞれ意見を持ち寄って、9月には集約していきたいと。そこから、教育委員会と話をしたいということも受けておりますので、これも話を進めていきたいと思っています。高城地区につきましては、先ほどありましたように、6月30日に自治公民館の代表の方とお話をさせていただき、そして自治公民館のほうで代表者をそれぞれ選考し、統合を考える会というものを立ち上げて、話を2回ほどしておられるということに聞いております。こういったところとのすり合わせをしていきたいなと思っています。  社地区では、5月29日にお話をさせていただいて、北谷、高城地区だけではなくて社も含めた形、あるいは灘手も含めた形ではどうかという話も出てきておりました。社地区のほうでは、北谷、高城地区の住民の意向がどうかはよくわからないんで推移を見守らせていただく、両校が社小学校へ来るというのであれば、それは受けますよということの意見をいただいております。灘手地区につきましては、単独存続を求めて要望書を提出していらっしゃいます。しかし、児童数は、今40人台をキープしておりますけども、今後、これは30人へと減少することが推計で出ております。こういった状況につきましてお話をさせていただきたいと思います。  北谷、高城2地区は、社を含めた、あるいは灘手も含めた地区合同での望む声もありますので、PTAの方も入っておられますけれども、地区代表での協議となるようなことを進めていかなければいけないと思っています。灘手地区につきましては、現状を説明し、そして中学校の進学、こういったことも大きな課題になっておりますので、その辺のところも踏まえながら協議をしていきたいなと思っています。  成徳と明倫につきましては、現在、耐震化を進めているとこでございますが、一部に、耐震化が終わったならば、もう統合の話はないわいという話をしておられるということを伺っております。それは私は全く違うと思います。子どもたちの安心安全のために耐震化は必要なことであって、それを急いでおります。しかし、こちらが学校教育審議会の答申からいただいた子どもたちの、児童の数が減ることによる適正規模の答申の課題は一つも解決してないわけですので、それについては同じように粛々と協議を進めながら進めていく必要があるかと思っています。  こういったところの個々の具体的なところについて、各地区に足を運ばせていただいて、理解を得るように努力してまいりたいと思っています。以上です。 ○17番(段塚廣文君) それぞれの言いわけは聞いた。ただ、言いわけに聞こえますよ、私どもにとっては。もう、ある程度の住民との説明会とか推進機関とか、それはもうある程度時間持ってあるはずですよ。それで、今、何が課題かはもう出てきとるはずでしょう。そうすると、編成がえをかえていかない問題まであるのかとか、いろいろな問題があると思うですよ。そこらはどう扱って、どういう方向づけをしていくということは検討しとられるんですか。基本的なことが変わるような状態が出とるんですか。そこらはどうですか、保育所にしても。  ですから、これはいつまでこんなんしとったらいけませんが、大筋の方向づけはいつできますかということだけ言ってください。もう言われないけませんよ、市長。そらね、えいやでできる話じゃないですよ、そりゃあ。課題も多いでしょう、そら地域によって学校なくなることは。しかし、端的に、一方的に市長や教育長がこの編成問題を出されたもんじゃないでしょう。この将来の児童数、そういうのを選んで、学校の再編成っていうのは百年の大計にとった2大事業ですよ、保育所も学校も。そういうことで議会にも提案された、市民にも示された。いいかげんな気持ちでやっとるわけじゃないでしょう。  だから、議員がやかましい、段塚みたいな議員が議会たんびにこういう指摘するっていうのも、あんた方にとってもプライドがあると思うですよ。ですから、やっぱりもう詰めて、もうそういう段階じゃないですか。周辺の自治体なんかは割と頑張ってやっとりますよ、新聞紙上で見ますとね。えいやでやるもんじゃないかもしらんけども、一定の方向づけができたのなら、大きな課題が出たら別として、きちんとした取り組みを示されるのが、私はもうその時期だと思うんですよ。  市長、この問題があったときに、市会議員の選挙があった。そのころのこと、ちょっと思い出いてくださいね。反対者が多かった、この問題。でもまあまあここまで来た。君子が豹変するという話があるんですね、有名なことわざが。議員のほうがまんだ豹変しますよ、選挙が近くなると。ですから、やっぱり方針はきちんとしてください。まあちょっと多弁をしましたけど。  ですから、とにかく大筋の方向づけはいつごろできますかぐらいは答弁してください。できるでしょう。 ○市長(石田耕太郎君) 確かに時間的な問題もありますので、具体的な方向づけをしていかないといけないと思います。  保育所の再編については、基本的な素案の方向を基本にするということは変えるつもりはございませんけれども、やっぱり地域の皆さんの声にも耳を傾けることも必要だろうと思います。その上で、先ほど申し上げたように、経過的な措置も含めて、考える必要があるのかなと思っています。その辺を、じゃあ、いつまでにまとめるのかということですが、できるだけ作業進めて、できれば年内にでもまた皆さんに御相談する形がとれればなと思っているところであります。 ○教育長(福井伸一郎君) 倉吉市の教育のあり方を定める倉吉市教育振興基本計画第1期の中では、学校の適正配置の問題について検討していきますということで、平成23年、そして24年で案を出して、平成25年、26年、27年と進めてまいりました。第2期の教育振興基本計画は、平成28年度から32年度まで、この5年間の間には一つの方向をきちっと定めていかなければいけないと思っています。以上です。
    ○17番(段塚廣文君) 教育長、市長は年内には一応方向づけはしたいって言っとられるですよ。何ですか、5年内には方向づけをしてみたいちゃな話は、答弁が合わん。いつごろまでには方向づけができるような、議会に示せれますよという答弁をきちんとしてもらわな、やめませんよ。 ○教育長(福井伸一郎君) 申しわけありません。ちょっと言葉が足りませんでした。  第2期教育振興基本計画というのは、平成28年度から始まりますので、本年度中にまとめます。したがいまして、そこの中でどういう計画っていうのは出てくると思っています。以上です。 ○17番(段塚廣文君) 保育所の再編の素案は年内には市長は示すというんですね。教育長は年度中ですね。年内でも年度中でももう大して変わらんけいいですけども、難しい問題だと思う。ただ、やっぱりそれこそ将来の倉吉の教育、それから子育て、それに基づいて方向づけ出いた、しかも周知期間ていうか、推進期間はしっかり持ってある。課題も出てきた。そこらはきちんと整理をして、市民にこういう方向づけをというのを示される、もう時期が来とる。それをもう一度、もう一度でなしにここで確認しときたいし、しかもやっぱり粗いものじゃなく、市長、財政計画も含めて示していただきたい。検証の意味でまた質問しますから、よろしくお願いします。一応、この問題はここで終わっときましょう。  次に、企業誘致と雇用対策。この企業誘致については私も何回か質問いたしましたが、きのうも実は企業誘致、雇用対策で質問者が何人かありました。それで、市長、今のところ、今回の企業立地の補助金の緩和というか条件をよくしたために、市長になってからかなり、かなりってきのうは皆さんが褒められましたけども、466名の雇用計画があって現在207名ぐらいの雇用があるということで、すばらしいことだと思いますが、先般、新聞に、市長、こういう記事があったんです。この有名なモリタ製作所が時間制社員募集と。見とられんでしょうけどな。それで、私が1つ問題にしたいのは、今、雇用計画があって、現状はワールドファームが36名の計画で現在11名だとか、カインズが100名の計画に対して33名とか、トンボが50名で、3年ですけど37名とか、モリタも100名に対して11名とかありますが、聞いてみると、やっぱり人材確保が難しいというわけです。だからこういうのも出るでしょう、モリタから。この人材確保、企業を誘致した、雇用計画もやった、計画に基づいた雇用が進まない、こういうこともあるという、全部が全部じゃないけど。この確保ということに対して、市長、どういう考えしとられるか。聞くところによると、モリタ製作所なんかは高度な技術を上げられる。高度な技術、あるいは高度な知識を持った人が、学者あたりが帰ってこないということで、人材の確保が難しいという問題がある。ここらについて、行政として、誘致した行政として一つ問題じゃないかと思うんですよ、これは。その辺をどう思っとられる。 ○市長(石田耕太郎君) 企業誘致について、特に雇用が十分に進んでない面があるんじゃないかということ、課題があるんじゃないかということですけれども、確かに今の466名に対して207名っていうのが非常に実績が上がってないっていうふうに捉えられるかもしれませんけども、大体、企業の計画にとっては順調に今のところ採用ができてると聞いております。企業が立ち上がってもすぐにフル稼働に入るわけではありませんし、やはり人員の採用ってのは年次計画の中でやられるものであり、一部でなかなか計画どおり採用できてない企業もないわけではありませんけれども、全体として見るとほぼ計画どおりになってると聞いてます。  ただ、現実の問題として、今の雇用状況は今非常に厳しいっていうのも現実としてあるだろうと思うんです。有効求人倍率も1を超える状況になっておりますし、特に技術系、技能系についてはやはりどこでもいいということに、誰でもいいということにもならないわけでありますので、そういう面での難しさっていうものもあるだろうと思います。地元の採用だけじゃなくて、Uターン、Iターンも含めて、そういう面での人材確保を図っていく必要もあるんだろうなと思っています。  その辺、これからさらに操業企業がふえてくると、なおさらそういう雇用環境の厳しさっていうものもまた変わってくる面もあると思いますので、企業の意向も十分伺いながら、人材の養成等も含めて、ハローワークの取り組み、あるいは技術を身につけるための研修、それから大学の御協力も、そういったもの全体を含めて人材確保というものを進めていく必要があるんだろうと思っています。関係機関とも十分連携しながら、あるいは企業の意向も十分伺いながら、我々としても努力をしていきたいと思っております。 ○17番(段塚廣文君) 誘致をした自治体としてもやっぱりそういう取り組みは大事だと思うんですよ。ちょっと聞いたところによると、いかなる優秀な企業だといえども、やっぱり都市部と田舎ということがあって、待遇の問題があったり、勤務条件の問題があったりして、やっぱり田舎に帰らずに都市部で就職する傾向があると。だから、なかなか技術、あるいは高度な知識を持った人がこっちには難しいという状況が出てきとるというのが事実だそうです。  だから、こういうのも養成期間が必要だと思うんですよ、やっぱりここで雇用してもね。だから、こういうことも出るでしょうけども、特に極めて優秀なモリタ製作所につきましては、高度な知識と高度な技術が必要だということですんで、そこらの人材確保についてもやっぱり行政として留意していただきたい。そういう意味でひとつ質問をいたしたところであります。  次に、倉吉市企業立地促進補助金の見直しについて。先般の議員懇談会で、市長、唐突に出されました。なぜ今の時期にこれは出されたのか、まずお伺いしたい。 ○市長(石田耕太郎君) 企業立地促進補助金の見直しについて、非常に唐突だったということで、なぜ今出したのかということでありますけれども、私も就任以来、やはり企業誘致というのは大事な政策だなということで、企業のインセンティブが働くような制度にしていきたいということで、かなり踏み込んで充実した新制度つくらせていただきました。  その結果というわけでもないと思います。全体の環境がよかったということだと思いますが、企業誘致の実績も上がったところでありますけれども、正直、財政的な負担も多額に上ってきております。この倉吉の財政状況、決して安閑とできる状況ではございません。確かに唐突だったということの御指摘は受けとめたいと思いますけれども、やはり身の丈に合った制度にしていきたいということで、見直しをしないといけないということから、今の時期ではありますが、こういう地方創生の時期ではありますけれども、必要な見直しはやっていく必要があるだろうということで御提案させていただいたところでございます。 ○17番(段塚廣文君) 市長になってからね、確かに企業誘致の実績は上がりましたよ。それはやっぱり企業立地促進補助金のいわゆる条件をよくされた。それは大いに作用しとると思うんですよ。それから、たまたまやっぱり震災があったために、リスクをこっち側に分散するということもあって条件よかったと思いますよ。ただ、ある程度の実績が出た、財政的に厳しい。身の丈に合った財政運営しなきゃならんと。身の丈に合った財政運営っていうところが私、ひっかかるんですよ、市長。じゃあ、これまで身の丈に合わずに身の丈よりも背伸びをしてやられたんですか。そうじゃないでしょう。この企業立地促進補助金はね、市長、もともとは倉吉市の定住人口、若者の定住、そういうことを目的としてやられとったんでしょう。これ何年になります、5年でしょう、これ。市長、私は、やっぱり政策の継続性っていうの大事だと思いますよ。  それで、今回、企業立地促進補助金の率を、基本支援を15%から10%にダウンされたんですよ。それは特認事項で5%、特認事項にそぐうものがあったら5%上乗せしますいうことですけども、これがとにかく内外に出たときにね、市長、倉吉市は企業立地促進補助金をダウンしたと。これは企業誘致の取り組みがちょっと弱くなっとんじゃないかという受け取り方だってされますよ。それでね、先回の議員懇談会のときも要項を規則で決めますからという話だったけども、もう議会は関係ないみたいな話だったけどな、関係ないとは言いならんけども、だけども、やっぱりそれに基づいて議会は議決してきとるわけ、補助金でも何でもね。一体でやってきとるわけだ。  ですから、財政状況わからんでもない。ただきのうもありましたね、モリタの貸工場の話なんかでもね。間違いなく28億円やって、起債だって25億円起こすんですから、それは大変なことですよ。しかも補助金は償還に対して補助金ということですから、それは市長、ちょっと頭悩まされることもあるでしょうけども、財政考えれば、そこまでもう続けられんよという気持ちもわかりますよ。しかし、やっぱりこれまでの企業立地促進補助金は一つの目玉だったじゃないですか。そのために企業誘致が図られたんじゃないですか。それがこないだ聞いたら、9月からでもっていう話ですけども、9月は過ぎましたからされんでしょうけども、それは少し検討されたほうがいいじゃないかと思いますよ。どうですか。今々立ち行かん財政じゃないでしょう。さき方、丸田議員から小鴨小学校出ましたが、きょう傍聴者がありますけんちょっとサービスしときますが、減債基金と財調で24億円ありますよ、まだ。これには学校や保育所の統合ありますけども、そこらも考えないけませんが、やっぱり倉吉は企業誘致に本腰だでと、しかも条件はいいでという判断から、企業も来とるんでしょう。どうですか。やっぱり、もう少し検討されて、もうちょっと余裕持たれませんか。どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 背伸びしていたのかどうかということでありますが、正直、貸工場などについては、やはりかなり背伸びした気持ちで私はおります。いつまでもできる取り組みではないなと思っております。そういう面で、やはりどこかで背伸びをしたかかとをおろす必要があるだろうなと思っているところでございます。  今回、企業立地促進補助金の見直しも提案をさせていただいたわけでありますけれども、見直しをしてもこれ、他の自治体に比べるとかなり充実した制度になってると思います。ただ、打ち出し自体が後退した印象を与えるじゃないかという点は、御指摘の部分もあろうかと思いますけれども、タイミングとしてどうかという問題は置くにしても、やはり見直しをする必要は財政的な問題からすると考えるべき点があるんじゃないかなと思ってます。  ただ、確かに9月、10月というのは余りにも拙速過ぎるという御指摘は受けとめたいと思いますので、適用時期については議員の皆さんの御意見も伺って決めたいと思いますが、間違いなく見直し後の制度でも非常に有利な制度になってると思ってますので、企業誘致活動はこれを武器に引き続き努力をしていきたいと思ってるところであります。 ○17番(段塚廣文君) 市長、やっぱり実施時期を。というのは、市長、見直した後でも条件は他よりええですよって言われますけども、他に出たときに、いわゆる風評というやつが出ますよ。倉吉は条件落としたでということは大いに作用しますよ、こういうことは。だから、いつにしなさいとは一議員として言いませんが、やっぱり時期は十分検討されてやったほうがいいと思います。  そして、今、市長みずから言われましたけど、貸工場はやりませんでなしに、できんでしょう、財政上ね。やめたほうがいいです、それも。  では、次に、ちょっと二、三分かかりますがやりたいと思いますが、いつも言いますが、市長、日圧スーパーテクノロジー、またこれも保育所と学校再編みたいに同じ答弁じゃないでしょうけども、どういう状況ですか、今。 ○市長(石田耕太郎君) これも継続的に御質問いただいております日圧の増設計画についてでありますけれども、かねてから私も大阪の本社のほうにお邪魔をして、要請もしてきたところでありますけれども、なかなか御決断をいただいていないという現状でございます。西倉吉工場の増設については、世界経済の状況とか同社の業績などを踏まえた上での決定がされるということであります。  ただ、今の状況は、状況的には悪くないし、利益も上がっていると聞いているところであります。企業側にもこの協定があること自体は十分認識をしていただいております。改めて訪問しながら、早期に御決断いただけるように継続的に努力をしていきたいと思ってます。なかなか前に進んだ御返事ができませんけれども、継続的な努力をしていきたいと思います。 ○17番(段塚廣文君) 同じやな答弁ですな、市長。平成26年12月3日に、私の質問に対して、市長、最後が、これはもう私の任期になってからもう5年もたつわけでありますので、私にとっても大事な懸案のプロジェクトとしてしっかりとお願いしていきたいと思っております。決して諦めるつもりはありませんので、実現するようにしっかり努力していきたいと、これが平成26年12月、答弁。きょうも変わらん。  ただね、市長、世界情勢はようなったって言われますがな、きのうも株価が720何ぼも下がったそうですね。アメリカも下がっとりますわ。世界情勢極めて厳しいじゃないですか。(発言する者あり)ね。経済の伊藤君がおりますけ、ね。ということになると、見込みないんじゃないですか、市長。私はそう思いますよ。  それでね、市長も気の毒なだ。私、言わあせんけど、市民なんかは長谷川市長の負の遺産を引き継いで、石田市長はえらい目こいとるがなって言う人がありますよ、間違いなく、私も賛成ですけど。  それでね、市長、この協定書は平成20年10月、協定書見ますと、平成22年4月、圧着端子、コネクタ類の製造、雇用計画200名となってます。平成22年の4月には、工場をちゃんと建設して200名雇用します。操業って書いてあるんです。それで、これは平成20年の、さき言った10月に協定が結んであっですよ。きょうまでもう7年。この協定の見直しは一遍もされてない。この協定について、三者が協議されたことあるんですか。大事なことじゃないですか、これは。知事も入っとるんです、これも。社長は。  それでね、市長、まず私はもう見込みないと思いますな。だって、市長、答弁で本社工場をやって、院庄の工場をします、それしまったら倉吉にかかりますいったら、院庄工場やめちゃったんですよ。だけ、市長の言われることも、ほんに努力しとんなるのかわからん。努力しとるって言われますからしとられるんでしょうけども、これ協定見直さないけんですか、もう、7年なるんですよ、同じ協定で。できる協定に、できますか、本当にこれ。  それから、こういうの、市長、責任は誰がとるんですか。まさか前の市長、長谷川君を引っ張ってきて、君、責任とるかって言えませんよね、そりゃあ。ですけども、できなんだ場合はどうなりますかっていうこともまだ聞きませんよ、あんたの任期ありますからね。けど、あんたやめちゃったら誰に責任とらせるかということが起きてくるわけですから。だから、その協定書をやっぱり見直す時期じゃないですか、そういう協議はされんですかっていうことを聞きたいわけです。どうですか。 ○市長(石田耕太郎君) 世界経済の状況が決してよくないと、それは私もそう認識しています。私が申し上げたいのは、世界経済の状況などを踏まえて判断をされる必要があるんだろうということであります。状況は悪くないっていうのは、日圧の今の操業状況が悪くないということを申し上げたわけであります。  それから、協定の見直しというお話もありました。確かに協定の履行期限からいうともう随分時間がたっているわけでありますけれども、やはり操業のめどが立つということが大事なポイントになるんだろうと思います。同じことを繰り返すことになっても意味がないわけでありますので、そこの部分をしっかりと企業側に認識をしていただいて、具体的なアクションにつなげていただくことをお願いしていかないといけないことだと思います。そういう面で、世界経済じゃなくて日圧としての企業の状況が今いいと伺っていますので、いいんであればぜひ増設をしてくださいということをまずは鋭意これからもお願いをしていきたい、それを最優先に取り組んでいきたいと思います。 ○17番(段塚廣文君) 時間オーバーしましたんでこれで終わりますけども、市長、日圧としての状態、いいことないでしょう。従業員から、あそこに出入りする業者から聞きますが、よくないですぞ、西倉あたりは。本体はわかりませんけどな。そら見解の相違もあっでしょうけども、私の聞いとる範囲では、なかなか西倉だって配置転換やったり、夫婦勤めとる人が1人はやめていただきたいという声をかけたり、そういうことがあるようですからあれですが、ただね市長、最後に言いますが、日圧だって市の税金が7億円入っとることを頭に入れとってくださいよ、ね。7億円入っとるんですよ。これは企業、日圧のモラールの問題だ、これは。だけ、市長、しっかりその辺を詰めてもらって、これもやっぱり近い将来、年内ぐらいにはどういう工程でやりますよぐらいなことを示してもらわんと信用がならん。どうですか、そのことをちゃんと答弁してください。それで終わりたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 日圧のほうの雇用の状況、来年度の採用計画も出されているようでありますので、決して悪くないだろうと思っております。補助金もたくさん出している中での事業でありますが、これ倉吉市だけじゃなくて県のほうもたくさんの投資もしていただいているわけでありますので、ぜひそこのところはきちっと、市だけじゃなくて県と一緒にその辺は申し上げながら、自覚をしていただいて、増設につなげるように働きかけをしていきたいと思います。 ○17番(段塚廣文君) 終わります。 ○議長(由田 隆君) 次の福谷議員は、午後にいたしたいと思います。  暫時休憩をいたします。                 午前11時43分 休憩                 午後 1時00分 再開 ○議長(由田 隆君) 再開いたします。  午前中に引き続き、一般質問を行います。  次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の12番福谷直美君に市政に対する一般質問を許します。 ○12番(福谷直美君)(登壇)(拍手) くらよしアイズ・倉吉自民共同の福谷でございます。少し時間が押しておりますので、順番を変えて質問をさせていただきたいと思います。  まず、県立美術館について質問をいたします。県が整備方針を決めた美術館の基本構想を策定する検討委員会が7月29日、発足いたしました。建設場所、運営方式を含めて、機能、規模などの構想を年度内にまとめると報道がありました。片山知事時代に凍結をされた美術館構想が平井知事の下でいよいよ具体的になってまいりました。  美術館整備は知事が3期目の公約に上げ、再選後の4月には県教委が整備方針を打ち出し、着々と進んでおります。収蔵スペースの不足が課題の県立博物館から美術部門を独立させる方針のようでありますし、場所はまだ決まっていませんが、鳥取市も積極的な誘致を進めております。検討委員は、美術や教育の関係者、公募委員で構成されているようであります。理念や設置目的、美術館のコンセプト、設備、規模、立地場所、整備方針を定め、県直営、また地方独立行政法人といった運営方式も検討するようであります。10月には意識調査、12月にはフォーラムが実施されるようであります。12月から来年の1月にかけて候補地を調査して、2月の検討委員会で適地を協議されるようであります。  市長は、このように進んでいく中、今後、美術館をどのように進めていこうとして考えておられるのか、まずお聞きをしたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 福谷議員の一般質問にお答えをいたします。  まず、県立美術館について、どのようにこれから取り組んでいこうとしているのかということでありますが、まず、基本的に県がつくられるものだということでありますので、我々としてはぜひ中部にということを県のほうにお伝えをして、その実現に向けて努力をするというのが私の使命だろうと思っております。  今ちょっと触れていただきましたように、7月29日に鳥取県美術館整備基本構想検討委員会が開催をされ、これからの進め方等が議論されております。大体5回程度開催をされるとうかがっております。主な部分としては、第2回、9月の委員会でコンセプト、役割、機能、こういったものが議論をされ、11月の第3回の委員会で立地条件、施設設備等、それから第4回で立地場所、整備手法、運営方針、こういったものが議論されるとうかがっているところであります。したがって、この第2回、第3回あたりの状況を十分踏まえ、我々としても県のほうに思いを伝えていく必要があるんだろうと思います。  市としてどう取り組んでいくかということでありますが、まずは中部地区行政振興協議会の中で議論をさせていただいて、県のほうに10カ所という、非常に数が多いという御指摘はいただいておりますけれども、中部にも候補地としてこういうところありますよということを申し伝えながら、ぜひ中部に設置をしていただきたいということを知事、あるいは教育長、県議会議長さんにお伝えをしたところであります。  今後は、やはり中部の熱意というのをお伝えしていかないといけないと思っておりまして、そういう面では、行政だけでなくて、やはり経済団体、文化団体、住民団体、看護大学のときの取り組みのような、地域こぞって盛り上げていくような、そんな動きをしていくことが必要なんではないかなと思っております。早速にでも関係者の皆さんともお話をして、どういう運動に取り組んでいくか議論しながら、一体となった取り組みをしていきたいなと思っているところであります。 ○12番(福谷直美君) 御答弁をいただきました。6月議会にも私も美術館についても質問をさせていただきました。そのときにも、今市長がおっしゃったような10カ所というのはちょっと多過ぎるでないかというような議論もさせていただきましたが、市長はいろんな場所を提供して、本当に県の検討委員の思いと合致するような場所を選んでいただいたらいいというお話でありましたんで、私もそれはそれでよしと、それはいいんじゃないかなと思っておりました。6月議会から、この9月議会まで、さっきも申し上げましたように、ほとんどの選定が来年の2月にはできてくるということは、あと5カ月、半年しかないわけであります。この半年の間に、どれだけの思いが、中部の思いが伝えれるか。例えば、私、この6月議会のときから、あのときから本当に本気で取り組んで市民を巻き込んで、皆さんを巻き込んで、住民、市民、中部地区民を巻き込んで誘致活動をしていくことが誘致につながるなという思いでありましたが、この二、三カ月が何か失われた3カ月じゃないかなと、私は感じております。もうあと5カ月しかありません。  それで、やはりいろんなところのいろんな話を私もお聞きします。鳥取市もかなり誘致運動を頑張っておられるようでありますし、その間にも知事にもほかの会でお会いするときに、私の感想で、私の思いですが、知事はちょっとやはり中部に向いていただけとるではないかなという思いをしております。それは私の感じですから、違うかもしれませんが、そういう思いがあるんじゃないかなと思いますが、これが本当に知事の思いだけで、なら中部にということにはなかなかならんと思います。住民の思い、鳥取市の思い、それから県議会議員の思い、いろんな思いがあると思うんです。ですから、私が申し上げたいのは、住民を巻き込んで知事の応援にしてあげる、知事が本当に中部にしようやと、中部につくろうやという思いを出していただけるための住民の思いが一番の応援でないかなと思うんです。  ですから、これね、市長、あと半年しかないですよ、ほとんど。この間に私は時間がもうなくなってきとると思うんです。中部はリスクがたくさんあると思うんですよ。やはり、全国でも見ますと、多いのはやっぱり県庁所在地が多うございます。そら、地方にもあるんですが、ないことはないですよ、でもやはりそういうリスク、それから県議会議員さんの数、それから住民の運動の仕方、私は中部は少し出おくれとると思っております。この半年でどれぐらい挽回できるか、ここが中部に県立美術館の誘致が決まるような気がしておりますが、このあたりの市長の思いをお聞きしてみたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 知事さんが中部のほうに目を向けていただいているという情報は、私自身は持っておりませんけども、ただ、中部地区行政振興協議会で要望させていただいたときも、中部の熱い思いとして受けとめたいということをおっしゃっていただいてますので、中部の目がないとは逆に思っておりません。十分可能性はあるものだと思っております。  立ちおくれているではないかということでありますが、私は決して立ちおくれてるとは思っておりませんが、ただ、やはり時間がないのも事実だと思います。しっかりと行政だけじゃなくて、行政が旗を振ってるだけでは思いは届かないと思います。やはり関係団体、先ほど申し上げたように、住民団体、経済団体、文化団体、それぞれの皆さんの思いを1つにしてお届けしないといけないだろうと思います。したがって、関係団体の皆さんとも一緒になって、特にこれからコンセプトなり立地条件なりが示されるわけですので、そういったものも十分踏まえた、候補地の絞り込みということも必然的に起こってくるんだろうと思いますので、そういったものも含めて、思いを届けていきたい。ただ、やはり今お届けするのは、中部全体としてぜひ中部にということをお届けすることが一番大切なことではないかなと思っとるところであります。 ○12番(福谷直美君) 市長、同感であります。住民を巻き込んで、一緒にこの運動を展開していくべきだと思いますし、先ほども申しました県民意識調査がもう既に来月には行われる。それから、県民フォーラムも行われる。これはどういう形態でされるか、まだ私もわかりませんが、そこにやはり中部の住民なり、それから皆さんがどういった形でその思いができるのか、その辺がどういう形でされるのか、もしそちらのほうでおわかりのようでしたら、お聞かせいただきたいと思いますが、やはりこういうのに我々も参加をして、中部にという中部の思いを出させていただく、それは必要でないかなと。それがやはり県に我々の思いが伝わるんじゃないかなと思いますが、そのあたり、もしわかるところがありましたら、お知らせ願いたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 今後、どういった形で調査がなされるかっていうことは私も承知しておりませんけれども、やはり中部の皆さんの意識というものを高めていくということが大切なポイントになってくるんではないかなと思いますので、そういうことも含めて、どういう動き方をするのか、よく関係の皆さんとも協議をしていきたいと思います。 ○12番(福谷直美君) 私はこれ、長くこの美術館については質問させていただいておりますので、市長としても我々議員にこんなことの協力を願いたいということがあれば、どしどしそちらからのほうでも逆提案をしていただいて、我々にできることはしっかりと取り組んで運動していきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  次に行きたいと思います。  次に、日圧についてであります。先ほど、段塚議員のほうからたくさんの質問がございました。私もいろんな市民の方から、今の道路の形態が本当に使いにくいなと、使いにくくなったと。それは当時、あそこに200人の工場ができて、200人の雇用ができる、皆さんが、倉吉の人は、ああ、それでもそこまで雇用が生まれるんならやはり辛抱しようやと、まあいいことだということで我々も賛成をさせていただきましたし、そういう思いでおりました。先ほどもありましたが、7年を経過をして、まだそのままでございます。市民の方も、何だいやと、それなら道をまた変えてごせいやというような声もございます。  ですから、私は総務経済常任委員会で大阪の日圧の本社にも訪問して、副社長のほうにこのことについてどうなっとるですかというお話をさせていただいたときに、副社長は、うちの会社はトップダウンですから、私らが言うことはできませんと。だから、もうトップの判断でこの会社は回っとりますと。トップの方は、シンガポールにおられるそうであります。  言いたいのは、市長には本気度を見せてほしいなと。シンガポールに行ってきてください。行って、トップに会って、どうされるんですか、いつごろされるんですか、されん間はどういう使い方されるんですか、その辺のトップと話をしていただく、これがやはり市民にも、それでもしっかりと取り組んでおられる、ああ、さすがだなという思いが伝わると思うんです。今のままでは、何回大阪の本社に行かれても話は進みません。トップダウンで進んでる会社だそうですんで、トップに会ってきてください。大阪に帰られんなら、シンガポール行ってきてくださいよ。そこで話を聞いてきてくださいよ。こちらからの提案もしてみてくださいよ。そこがやはり次の段階だと思いますが、市長、どう思われますか。 ○市長(石田耕太郎君) 日圧の工場増設について進んでないということであります。段塚議員からの御指摘もいただいたわけでありますけれども、会社側としては十分認識をしていただいておりますけれども、なかなか現実化していないという状況であります。  おっしゃるように、会長さんも社長さんもシンガポールにおられるという状況のもとで、なかなかこちらの思いが届いてないなというのは非常にもどかしい思いをしております。じゃあ、行けばいいじゃないかということであります。そういうことも視野に置きながら、これからの動きを考えていきたいと思います。 ○12番(福谷直美君) 視野に入れるということでありますが、もう行ってくると、行って話をしてきますというぐらい言ってくださいよ。でなけりゃ、もうこのまま。というのが、市長も御存じのように、鳥取市も企業誘致がかなり進んで、かなりの工場が今どんどん建ちよります。大きな工場が、航空産業、お菓子つくる会社、それからもう一つ、大きな工場が3つ、4つ、今建築中ですわ。ですから、どんどんやはり日本海側に工場が来よります。ですから、もしあれを、違約金をいただいてあれを返していただいて、また次の誘致につなげればええでないですか。いつまでたってもあれはあのままですよ。  そろそろ、ですから、市長、2日もあったら行って帰れますよ、シンガポール。簡単だって言ったら申しわけないけど、簡単ですよ。行って、社長、会長に会って、どうされるか。私はもう行ってくるぐらい、行ってほしいなと思っとるですわ、これは。もう一度答弁を。 ○市長(石田耕太郎君) 行くのか来ていただくのか、何とか会う方法を考えたいと思います。 ○12番(福谷直美君) 担当者を連れて、行っていただいて、それが市長の本気度、この日圧についての本気度を市民に見ていただくこと、ここまで私たちも本気でやっとるんだということを皆さんに見ていただけたら、市民も、まあ、あの曲がった道路で辛抱するかということにもなると思いますが、このまま投げて何もしない、まあ、しないじゃない、本社には行っとられるっでしょうけど、そのぐらいをしていただいて、こういう結果だと。例えばあと3年したらちゃんとめどをつけて違約金でも払って返すか、それとも3年後にはその建設に向かうとか、そういう結論までやはり、3年でも5年でもええですよ。5年先にはちゃんとやりますという確約をそろそろいただくべきだと私は思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  時間がなくなった。(発言する者あり)いやいや。  それでは、次の質問に行きます。ちょっと長くつくりましたんで、ちょっと長いですけど、よろしくお願いいたします。  通告しております山陰道北条道路、それから国道179号のアクセスと国道313号の進捗、それから半坂地域の県道151号倉吉東伯線改良について、1回で質問しますので、よろしくお願いいたします。  まず、国道9号山陰道北条道路について、お尋ねをいたします。我々中部圏域の熱意が通じまして、先ごろ正式にこの延長13.5キロが国土交通省直轄事業として整備をされることになりました。これまで御努力を続けてこられた市長初め、中部の首長、知事、県選出の国会議員、さらに関係の方々に感謝を申し上げたいと思います。同時に、本格的な施行と早期完成を待望するものであります。山陰道はわいインターチェンジ-大栄東伯インターチェンジ間13.5キロの北条道路は空白区間となっており、県中部の発展を妨げる大きな要因になってきております。このことは私もこの議会で再三取り上げてまいりました。  北条道路は、国道9号北条バイパスに併設する形で山陰自動車道に並行する国道9号の自動車専用道、概要は湯梨浜町はわい長瀬-琴浦町槻下間13.5キロ、道路規格は第1種第2級、4車線、設計速度は時速100キロで計画されていると聞いております。地方の景気・経済が公共事業によって支えられているのは御案内のとおりであります。大きな産業に乏しい鳥取県も例外ではありません。鳥取県こそ公共事業は必要不可欠だと思います。ところが、この中部地域の大規模公共工事は先細りが懸念されまして、大型の公共工事がなくなると、他に大きな産業のない中部の経済は冷え込んでしまいます。また、公共工事には各種の資材関係を初めとする大きな波及効果があります。同時に、それは地方の雇用にもはかり知れないものを生みます。  北条道路は大きな経済効果を生み、中部にとって絶対に必要な事業であります。私は、ずっと北条道路の早期着手、そして完成、開通を訴えてまいりました。それがやっとめどがつこうとしております。正式に事業採択された次は、一日も早い着工、完成、開通を目指して中部が一丸となって取り組まなければなりません。担当する国交省倉吉河川国道事務所では、既にこの北条道路関連で国道9号の湯梨浜・北栄地区で事故対策事業に精力的に取り組んでいると聞いております。湯梨浜町はわい長瀬の青谷・羽合道路はわいインターチェンジ西側の湯梨浜地区では、現在、北側に迂回路を設置し、既存の側道工事が行われております。今後の進捗状況、完成予定などをお聞かせを願いたいと思います。  そして、北条道路着工によって大きな経済効果を生むものと考えます。2011年3月11日にあの3・11東日本大震災以降、リスク分散で大地震の少ない日本海側に工場移転を考えるようになりました。県内にもかなりの企業が進出しております。また、当然ですが、民間の設備投資によっても地元にもさまざまなメリットがあります。公共事業の激減により、この10数年が多くの建設業者が倒産、廃業に追い込まれました。建設業者の減少は災害復旧活動にも大きな支障を来します。多くの雇用の場、シェアの広い建設業が衰退することは、地元経済の疲弊につながります。  山陰道北条道路13.5キロの建設が始まることにより雇用も生まれ、地域に活気を呼ぶことは間違いありません。また、完成後には道路事情が格段に上がり、輸送網の向上も図ります。このことは、企業進出にも有利に働きます。こうして企業誘致にも大きなメリットがあると考えます。また、県内を走る高速道路では、交通死亡事故が相次いで発生しております。どの路線も設計は4車線ですが、現実には施行は2車線であります。このことは、事故の多発を招いているのではないかと言われております。知事も記者会見で、早期に4車線化するように強く言っておられます。このことも市長の見解をお尋ねをいたします。  そして、関連して湯梨浜町内の国道179号の改良、整備が急がれます。この点についても、私は一貫して主張を続けてまいりました。と言いますのも、せっかく北条道路が整備されても、接続をする国道179号が今のように屈折した狭い道路のままでは意味がありません。現道の湯梨浜町長瀬付近は狭く蛇行し、極端に言えば県外のドライバーには迷路であります。このため、三朝温泉はおろか、倉吉市内に行くにも県外車は困るという声も聞きます。このことは私は以前からも訴えてきております。この国道179号の改良、交通事故防止、また中部の観光面からも大変重要であると思いますが、地元の湯梨浜町はもちろんですが、関係する三朝町、倉吉市とも連携して早期改良を県に働きかけるべきだと考えております。事業主体の鳥取県は前向きだと聞いておりますが、市長の御意見をお聞きしたいと思います。  それと、国道313号の高規格道路、今どの程度進んでるのか、今後の完成予定、年度等もわかりましたら教えてください。  それと、先ほど言いました県道151号倉吉東伯線の改良についてであります。3年ぐらい前にここの改良をして、あの地域が陰で、それから急勾配、急でなかなか通りづらい、これは工業団地ができるので、あれを改良して通りやすくするという話がございました。それからとんと話を聞かないようになりました。あれはどういう状況になっているのか、それも含めてお聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) まず、日圧についてでありますが、確かに道路の構造が変わりました。市民の皆さん、利用者には大変御迷惑をおかけしているなと思っています。これは企業の増設があって初めて認められる話になると思いますので、まず増設をしていただかないことにはやっぱりこの問題は解決しないと思っておりますので、しっかりと働きかけをしていきたいと思います。  それから、道路の関係であります。まず、北条道路についてでありますが、今どうなっているかということでありますが、御承知のように、北条道路13.5キロについては現在、側道での供用ということであります。事業再開に向けた計画段階評価の手続が国において進められております。6月30日の国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会中国地方小委員会において、全線自動車専用道路での整備が妥当であるとの判断が示されたところであります。今後のスケジュールですけども、国のほうで整備方針を最終決定されて、地元調整、詳細ルートの検討を行った上で都市計画決定の手続を行い、事業化されるという流れになります。事業化の時期についてはまだ公表されておりませんが、早期事業化を図っていただくように北条道路整備促進期成会などを通じて国のほうに要望していきたいと思っております。  ことしも7月28日に広島、7月29日に東京、それぞれ国交省と県選出の国会議員に、北栄町長さんが会長でありますので、町長さんをトップに私も同行させていただき、議会や商工会の関係者も一緒に要望させていただいたところであります。今後も早期事業化、早期完成につながるようにしっかりと働きかけをしていきたいなと思っております。  それから、交通安全対策として取り組まれている2つのインター部分の工事の関係ですが、北栄のほうはまだ着手はしておりませんが、湯梨浜側については平成26年度から着工して、順調に工事が進んでいる状況であります。あそこを通るといろいろつけかえ等が進んでいる状況があるように思います。  それから、国道179号の改良についてでありますけれども、国道179号の田後の交差点から北条道路までのこの部分については、安全面ですとか経済や観光の面ですとか、本当に多くの面であそこの分が改良されると非常に大きな効果があるんじゃないかなと思っております。ここの部分については県が計画を検討中であります。平成27年度に調査費が計上されておりまして、既に発注済みだと伺っております。何よりも地元湯梨浜町の意向を尊重しながらやっていく必要があると思いますけれども、市としても北条道路と一体的な整備が図られるようにしっかりと要望していきたいと思っております。  それから、国道313号の北条湯原道路の進捗状況についてでありますけれども、現在は倉吉道路の残区間、福光から小鴨の間、約800メートルと倉吉関金道路のうちの1工期の区間、小鴨、福山までの約3キロ、合わせて3.8キロの整備が進められているところであります。計画ルートについては沿線地区の同意が得られたところであり、詳細設計、用地買収、一部工事等が進められております。天神野から上古川の区間については用地買収が95%以上完了しておりまして、橋梁の下部工、地盤改良等の工事に着手をしていただいています。石塚から福山までの区間については、地元と詳細設計の調整を進めている段階だと伺っております。完了後に用地測量等に着手すると伺っております。県としては、福山までの完成は平成30年代の初めを目標にされていると伺っているところでありますけれども、できるだけ早い進捗が図られるように、国、県への要望も行っていきたいと思っております。  それから、あわせて蒜山、岡山県側ですけれども、こちらのほうについても蒜山下長田、初和の間が初和下長田道路ということで平成24年度から事業着手していただいています。こちらのほうは自専道ではなくて一部バイパス化による現道活用という形での事業になっております。こちらのほうは平成30年度供用を目標に整備が進められていると伺っております。  それから、県道倉吉東伯線の道路改良についてでありますけれども、県のほうでは平成22年度に事業化をして平成23年度に用地調査を行われたところでありますけれども、用地内に不法投棄された多量の廃棄物の埋設が判明をしたということで、この廃棄物処理がネックで、今工事は凍結している状況ということであります。なかなか早急な解決が困難ということから、またそういう凍結状態になっております。現在は倉吉東伯線については、津原工区のバイパス化を優先して整備を進めていただいているところであります。津原工区、延長920メートルであります。県としては、廃棄物処理のめどがつけば事業再開の可能性はあると伺っております。市として対応することができることがないか、関係機関と協議をしていきたいと思っております。以上でございます。 ○12番(福谷直美君) たくさんしましたが、この北条道路、本当に御努力でここまでやってこれました。事業報告の中にもございます7月27、28、29日、広島、東京に行って要望活動もしていただいているようでありますし、これからもずっと続けていただいて要望活動していただきたいと思いますが、この北条道路が着手されたときに、私は国道179号をこのインターにつなげる、田後からとまっている4車線をそのまま北条道路につなげる、これによって倉吉が大きく変わってくるように思っております。この機を逃したら、またこれができなくなるんじゃないかなと思っております。ですから、この今のインター等も含めて、国道179号を4車線でつなげていただく、そしたら倉吉未来中心までそのまま1本でずっと来れるんですね。さっきの話じゃありませんが、美術館でももしラグビー場にできるようなことがあれば、1本の道でここまで来れると、これはすばらしい大きなことだと思いますんで、これも一緒にそれこそ頑張っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  それと、県道の分、不法投棄が解決できなければこれは事業着手しないということですから、県は要するにそれがあるからその道は当面構わないということですか。ちょっとまたそれも教えてください。不法投棄がどの程度あるのか私も見ておりませんのでわかりませんが、そのことによって道路の件は着手をしないということですね。市として不法投棄が処理できないぐらいたくさんあるということですか。県もできんということになると、そういうことですかね。それも教えていただきたいと思います。  それを教えていただいて、時間がありませんのでしまいたいと思いますが、事業継承の分も本当はね、やりたいんです。事業継承、これも一緒にちょっとしますが、商工会議所のメンバー、会員さんがどんどん減るということで運動して、50社ぐらいメンバーはふやされたんです。そしたら、やめていかれる方がありますんで40社減ると。そういう状況で、かなり事業継承がなかなか難しい状況になってきている。それで、お願いをしたいと思うのは、そういう事業継承に対する相談窓口、相談できるところ、県はたしかそういうのを鳥取かどこかにあると思いますが、市役所の商工課でもどこでも、そういう事業継承に対する相談窓口、何かのアドバイスができるようなとこがあればしていただきたいなと思います。  それから、ペーパーレス、すごい量の紙が利用してありますが、今やタブレットですと簡単に、字も拡大になっていいんですね。すぐという話にはなかなか難しいと思います。皆さんの御理解もいただけないけませんのですぐにとは申しませんが、ペーパーとタブレットの併用でペーパーレスを進めていく、それでなれられたらそのままタブレットでしていくという、私でもすごい書類もらう、ファクスもぼんぼん入ってくる、すごい無駄だなと常々思うんですけど、このことももし行政のほうでそろそろ検討に、それはそんな買う金はないわみたいなことがあればこれもできませんが、そのことも含めて答弁をいただいて、それで終わります。 ○市長(石田耕太郎君) まず、道路の関係であります。国道179号の改良でありますけれども、北条道路に直接タッチするということで大きな効果があるんではないか。おっしゃるとおりだと思います。経済効果もさることながら、やはりあそこの路線、田後から湯梨浜のインターまでの間というのは非常に交通量も多くてですね、交通安全上も非常に課題が多い区間だろうと思います。郊外型の店舗もたくさんありますので、そういう面で安全対策としても非常に重要な改良工事になるのではないかなと思っております。ぜひそういったことも含めて、関係者の理解をいただきながら実現に向けて努力をしていきたいと思います。  それから、県道倉吉東伯線、廃棄物がなくならないと工事ができないのかということでありますが、これは廃棄物処理しないと工事はできないというのは事実だと思います。どれぐらいの量あるのかというのは私も数字までは把握してませんが、非常に大量にあると伺っております。この部分をどう解決するかということが事業の再開の一つのハードルになるんじゃないかなと思ってますので、関係機関ともよく協議をしていきたいと思います。  それから、事業継承についてでありますが、これは非常に難しいテーマ、非常に大事なテーマだと思います。決して悲観はしていないわけであります。私も経済3団体、青年3団体の皆さんともよく会合で御一緒しますけれども、皆さん非常にやっぱり元気がよくて、非常に意欲的に会社経営に取り組んでおられるなと思っています。そういう方がある一方で、今おっしゃったようになかなか後継者が見つからずに廃業される動きもあるとも聞いております。個々の企業についてなかなか手だてというのは難しいわけですけれども、やはり体制としてきちっと相談できる場所をつくっていくというのは大事なポイントになるんだろうと思います。今も御指摘あったように、国の委託を受けて県の産業振興機構がこういう事業承継を総合的に支援する鳥取県事業引継ぎ支援センターを設立されております。県も補助金を出してという形でありますけれども、この引継ぎ支援センターはとっとり企業支援ネットワークの一部として機能することになっておりまして、倉吉市内では商工会議所とか各金融機関、それから信用保証協会などがその相談窓口になっております。全国的なネットワークとも連動して相談に応じる体制を組んでいると伺っているところでありますので、この利用をしていただければ効果的な取り組みになるんじゃないかなと思っております。商工団体とか金融機関とか、それからよろず支援拠点、f-Bizのような取り組みになってくると思いますけども、そういったものの協力に加えて税理士さんとか弁護士さんとか公認会計士さんなどの専門家の派遣も可能な事業になってるようでありますので、これの活用のための情報提供を市民の皆さんに対して行っていきたいと思います。  それから、ペーパーレスについてでありますが、これは環境問題も含めて取り組んでいく必要があるものだろうと思います。ただ、その一つの方法としてタブレットの利用をしてはということでありますけれども、今、パソコンを全職員に配置をして活用しておるところでありますが、タブレットも実はかなり高価でありまして、先進事例でいくと例えば埼玉県の飯能市の場合は24台を導入されたようですけれども、約390万円という費用がかかっているということであります。やはりかなり高価なものでありますが、一方で紙の節約というのはかなり限定的だとも聞いております。ただ、やはり将来的に見るとペーパーレスの取り組みというのも大事なことだと思いますので、どういった取り組みがいいのか、これはちょっと勉強させていただきたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 福谷議員、よろしいですか。 ○12番(福谷直美君) はい、終わります。 ○議長(由田 隆君) 次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の5番米田勝彦君に、市政に対する一般質問を許します。
    ○5番(米田勝彦君)(登壇)(拍手) 5番、くらよしアイズ・倉吉自民共同の米田勝彦です。  行政の事業の取り組み方について質問いたします。  現在、日本国中の自治体は、地域の生き残りをかけてさまざまな事業に取り組んでおります。倉吉市も市長以下、全庁挙げて、地域の活性化に向けて日々取り組んでおられます。そうした中で、業務に携わる皆様が市民の目線で取り組んでおられるか、相手の立場になって取り組んでおられるか、そういった観点から質問いたします。  7つ質問いたします。通告してあります順序と若干違いますが、最初に市県民税納付書の様式変更の案内チラシについて質問をさせていただきます。  このたび市県民税の納税通知書が市から届いてまいりました。その中に様式変更の案内チラシが同封されておりました。フリップを……。いいですかね。 ○議長(由田 隆君) どうぞ。 ○5番(米田勝彦君) 見ていただきたいと思いますが、まず、送られてきましたのがこちらの通知書です。どうも私としてはわかりにくい通知書でした。最初に一番上のほうに納税通知書の見方と書いてあります。次に年税額と納税方法は1枚目A欄にて御確認くださいと書いてあります。しかし、1枚目A欄というのがすぐにはわかりません。よく見ますと、下の中段に書いてあります。こうして読み進んでいくわけですけども、しかし、どうも読んでみますとわかりにくい。  そこで、もっとわかりやすい書き方がないかと考えてみました。出てきた答えは簡単なことでありました。下に書かれている説明用の図を説明文書の上に持ってくることでした。反対側のほうに表示してあります。こうすれば納税通知書4枚つづりの見方という見出しの下に図が来ます。この図をみれば、ここの文章はこの図についての説明であることが一目でわかります。説明の基本は、全体を示してから部分に入るということです。全体としての図を表示して、それから説明に入るということです。そのことは当然、行政の皆さんは十分承知されているわけですけれども、日々忙し過ぎて基本を忘れておられると思います。  説明書というのは、いただいたほうは誰でも面倒くさく感じるものです。ましてや税金のことが書いてあります。つくる側はよくわかっているのですけれども、見る側は初めてです。つくる方はもう一歩踏み込んで気配りをしていただきたいと思います。  そこで、この比較したチラシに対する市長の感想をお聞きしたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 米田議員の一般質問にお答えいたします。  わかりやすい行政の取り組みということで、チラシを取り上げていただいて御指摘をいただきました。おっしゃっていただくとよくわかります。どうしてもつくる者が自分の感覚でつくってしまうというのはよくあることで、実際見る人にとってみると、前提が違う人が見るとなかなかわかりにくいということはよくあることだと思います。特に説明文書というのはくどいというか、なかなか見る気にならないという部分をいかに見させていくかというか、見ていただくことにつなげていかないといけないわけですので、そういう意味で、ぱっと見てこれは面倒くせえなと思うのか、ちょっと読んでみようかなと思うのか、そこの入り口が変わるとまた全然効果が違ってきてしまうということはよくあることだと思います。そういう面で、やはり見る者の側に立って見ていただくチラシ等についてはつくっていかないといけないなと思います。そのことについては今後職員にも徹底をしていきたいと思いますし、場合によったらチラシのつくり方みたいな何か研修の場を設けてもいいのかなとも思います。市民の皆さんに思いが届かないと意味がないわけですので、そういった取り組みにつなげていくように努力していきたいと思います。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  続きまして、2点目の質問に移ります。いいですか。 ○議長(由田 隆君) 質問席でお願いします。 ○5番(米田勝彦君) それでは、質問いたします。県立美術館について、誘致について質問いたします。  市は誘致に向けて現在どう取り組み、これからどう取り組んでいかれるかという観点から質問いたします。先ほどの質問で若干わかった点がありましたので、質問を減らします。  まず1番目ですが、庁内には県立美術館の誘致推進の部署がありますか。  2つ目ですけれども、このたび、8月ですけれども、地方創生に向けた市民対話集会が全学校区の13地区で開催されました。市長さん、副市長さん、各部長さん、担当職員の方々、毎晩遅くまでお疲れさまでした。この集会には、全体で500人近くの市民の皆様が参加されたと聞いております。市民対話集会の目的は、地方創生に取り組むに当たって市民の皆様の知恵を拝借する、アイデアをいただくためのものでした。市民の皆様からはさまざまな多くのアイデア、提言がなされ、その中には県立美術館の必要性を言われた方もあったと聞いております。しかし、行政の側から県立美術館誘致についての話はされなかったと聞いております。それはなぜでしょうかという質問です。  3番目ですけれども、誘致に向けてこれから市民はどう取り組めばよいと思われますか。  以上3点お聞きいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 県立美術館の誘致の関係でありますけれども、この誘致のための部署があるかということでありますが、特別そのためにつくった組織というものは持っておりませんけれども、現在、企画振興部の総合政策課を窓口に、この誘致に向けた取り組みをさせていただいているところであります。具体的にどういう形で進めていくかということについては、今後広域的な取り組みも含めてしっかりと考えていく必要があるんだろうなと思っています。  その中で、地方創生に向けた市民対話集会で美術館の話をしなかったのはなぜかということありますけれども、対話集会では基本的に市の創生本部の中で議論をして取りまとめた骨子を御説明をし、それを踏まえて地方創生についてどういう取り組みをすればいいのかということを御提案いただくということで開催をさせていただいたものであります。どちらかというとハードよりもソフト事業に中心を置いて議論をしてきているところでありまして、そういう面で、美術館については一つにはやはり県がつくられるものだということ、それから、まだどういう形でどこに整理するかということが全く決まっていないということ、それから、今これは中部全体としてとにかく中部にということで動いておるところでありますので、なかなか倉吉にという話に今打ち出せるタイミングではないという、こういうようなことも踏まえて、今の時点でこの戦略に盛り込むのは時期尚早ではないかと思っているところであります。  それから、誘致に向けてこれから市民はどう取り組めばいいかということでありますけれども、先ほど福谷議員の御質問にもお答えをいたしましたけれども、これから中部の思いを一つにしていかないといけないということで、経済団体ですとか文化団体、あるいは住民団体ですとか、そういった関係者の皆さんとも一緒になってこの取り組みを、中部誘致に向けての空気を盛り上げていきたいなと思っているところでありまして、具体的には署名活動とかをどうするかということをこれから議論したいと思ってますけれども、そういうことになれば市民の皆さんにもぜひ応援していただきたいと思いますし、これからいろいろ計画する取り組みに御賛同いただければありがたいなと思っているところであります。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。行政の熱意と市長の熱意というのがわかってまいりました。  ただ、市長は県の考えもある、それからまた県がつくられるものであるとしょっちゅう言われるわけですけども、やはりこれは県がつくるものであっても倉吉市の熱意というのは十分今後示されていかれるわけだと思いますし、また市長もそういう気持ちで思っておられることがわかりました。せっかく100年に1度の機会ですので、中心市街地活性化事業や創生事業以上に大事な事業ですので、ぜひとも取り組んでいただきたいと思います。  これからの経過ですけれども、10月には県民意識調査が行われると聞いております。このときまでに県民の皆様に倉吉市への誘致の妥当性を広く理解していただく必要があると思います。県立美術館を県内のどこに置くか、県民の皆様の判断が決定の大きな要素となります。県立美術館の候補地というのはさまざまあるわけですけれども、私は基本的には国の法律の趣旨に基づいて倉吉への誘致を主張していくべきだと考えております。法律といいますのは、よく知っておられるように国土利用計画法、いわゆる国土法というのがあります。その第2条に、国土の利用は国土の均衡ある発展を図ることを基本理念として行うものとするとあります。フリップを見ながら聞いていただければいいんじゃないかと思いますが、国土の均衡ある発展とはどういうものか。これは別の資料でこう説明されております。これは、平成15年9月、国土交通省国土審議会調査改革部会の第2回企画運営委員会で配られた資料に載っております。そこではこう説明されております。これから読んでみますけども、鳥取県に置きかえて聞いていただければと思います。  こう書いてあります。基本理念としている国土の均衡ある発展とは、つまり鳥取県の均衡ある発展とは、国土利用の過度の地域的偏在に伴う諸問題を是正しつつ国土が発展することであると考えられ、換言すると国土全体を見通して、つまり鳥取県全体を見通して、国土を構成する、つまり県土を構成する2つ以上の地域の間において、いずれかの地域に過度の集中などの偏在を原因とする諸問題の発生がなく、ほどよくつり合いをとりながら我が国が発展することである、つまり鳥取県が発展することであると説明しております。  地方創生というのは、一極集中を是正するものであります。その根底にあるのは、国土法が基本理念としております国土の均衡ある発展です。この基本理念に基づけば、県立美術館は2つ以上の地域において一方に偏ることのない、ほどよくつり合いのとれた県土の中央に位置する倉吉につくるべきだと言えます。倉吉は自信を持って誘致活動を進めていただきたいと思います。それに何かあれば。 ○市長(石田耕太郎君) これからの取り組みとしては、やっぱり市民の皆さんに何で中部に誘致をするのかということを十分理解していただくということが大切なことなんだろうと思います。これは翻っては県のほうにもそこの部分を理解していただくことにもつながるということだろうと思います。そのときに国土の均衡ある発展という意味では、やはりいろんな公共施設、今まで県都を中心に整備をされてきてる面があるわけでありますので、そういう面で美術館については倉吉にという思いにつなげる一つの理由もあるのかなと思います。  きのうも申し上げたんですけれども、やはり鳥取県の中部は、非常に文化的な歴史、文化になじんできた土地柄であります。菅楯彦とか前田寛治とか、そういう作家も出ております。倉吉市独自にもトリエンナーレも実施をしてきているわけであります。そういう文化的な土壌の中で、市民の皆さんだけじゃなくて大勢の皆さんに美術を鑑賞していただく場としては非常にふさわしい土地柄だということも含めて主張していくことが大事なことかなと思ってるとこであります。 ○5番(米田勝彦君) それでは、3番目の質問に入ります。  シビックセンターたからや跡地整備事業について質問いたします。質問の趣旨は、整備の内容はさまざまな観点から検討されたのでしょうかということです。  それでは、質問に入ります。跡地整備の概要を教えていただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 続いて、シビックセンターたからやの跡地の整備事業について、まず整備事業の概要はどうかということでありますけれども、たからやの跡地、面積的には4,400平米ございます。これを観光駐車場として整備をしようということでありますけれども、一応今計画しております内容としては、バスが7台、乗用車が63台と考えております。車両の出入り口は3カ所として予定をしているところでありますし、利用時間は午前8時から午後6時までという考え方をしております。  それから、そこに整備をいたします公衆用トイレでありますが、面積としては60平米、便器の数は男子が小が2、大が1、女子トイレが3、多目トイレが1という構想にしております。監視カメラの設置、あるいは音声誘導装置の設置も予定しているところであります。概要は以上でございます。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  それでは、まず駐車場についてお聞きしたいと思います。この図を見ていただきたいと思います。先ほど言われたように車の出入り口、車の通用口は3カ所あります。まず東中学校の向かって左の奥に大型バスの出入り口があります。その右側が普通車の出入り口です。そして、ちょうど東中学校の真ん前に、これは出口専用だと聞いておりますが、ここに普通車の通用口があります。この図を見ますと、まず右の出口専用ですけれども、ほぼ信号の、交差点の中に入っております。信号に近いところです。ここで車が出るというのは、私は大変危ないんじゃないかと思っております。地元の人であれば地域の様子はわかりますけれども、観光客の方というのは地域の様子がわかりませんから、ここで出るというのはかなり出にくいでしょうし、無理をして出られる可能性はあります。私は出口としてはふさわしくないと思っております。それから、その東中学校の前の産業道路に面したバスの出入り口、普通車の出入り口、まずバスのほうはいいとしても、その右隣にあります普通車の出入り口、これもやはり信号から近いところです。通常、左通行ですと、信号が青になりますと後ろから車がついてきます。せっつかれたようになって、ここで車をとめて左折ウインカーを出して左に入るのは大変難しいと思います。  そこで提案ですけれども、下のほうに私の案としては、もし東中学校の前を通常口にするのなら、出口じゃなしに進入専用にすべきだと私は思っております。それから、産業道路沿いのバスの出入り口と普通車の出入り口ですけども、これは一つにまとめて、信号から一番遠い左側にバスと乗用車の出入り口を設けるべきだと思います。  次に、トイレについて質問します。  便器の数は先ほど小が2つ、大が1つと便器の数を言われましたけれども、便器の数を決めた根拠を教えていただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず、駐車場の3カ所の出入り口の……。 ○議長(由田 隆君) 米田議員、答弁中は席に着いてください。 ○5番(米田勝彦君) どうも失礼しました。 ○市長(石田耕太郎君) 出入り口3カ所に決めた根拠というか理由でありますけれども、まず、東中学校に向かう駐車場東側に当たる市道宮川町2号線については、これは宮川町公会堂の北側に既設の車両の出入り口がありますけれども、信号待ちや右折、左折をする車両により混雑が起きがちな交差点と近いということから、乗用車の出口専用ということにさせていただきました。基本的には従来からあった出入り口ではあるわけですけれども、出入り両方するにはやはり非常に危険性があるということから出口とさせていただいたということであります。基本的には駐車場の北側に当たる県道側、いわゆる産業道路側の車両を車両出入り口にすることとさせていただきました。まず、東中学校の校門の交差点から西側40メートル付近に既設の、従来から利用されていた出入り口があります。これを乗用車の出入り口として、さらに30メートルほど西側に、この産業道路に面したところに、特にバスの車両の動線ということでバス専用の出入り口を新設をしております。これはバスと乗用車はできるだけ分けようということで、バス専用の出入り口も設置をしたところであります。  それから、もう一方、バス通りのほうですけれども、こちらのほうについては民家が隣接をしておりますので、振動とか音の関係を考えて、ここは歩行者専用の出入り口とさせていただいたところであります。どうしても交差点がある一方で敷地の長さというものも限りがありますので、限りのある中でどうしたら安全に出入りしていただけるかという観点から考えさせていただいたものであります。この出入り口については、道路法の規定に基づいて道路管理者であります県の承認基準をクリアしておりまして、鳥取県の承認もいただいているところであります。またあわせて、こういった出入り口について、看板できちっと注意喚起を行うことも考えていきたいと思います。やはり安全に利用していただけるようにしたいと思っております。  それから、トイレの便器の数でありますけれども、まず外観については、基本的に大御堂廃寺のトイレを参考にさせていただきました。便器の数については、道の駅「犬挟」と同数にしたものであります。犬挟の年間施設の利用者数が約7万9,000人ということでありますので、現在の便器の数で充足できるだろうと考えております。また、ここの利用形態が、ここの駐車場でバスの乗客の皆さんをどおっとおろしていくということよりも、琴桜・赤瓦観光の駐車場で一旦おろした上でバスだけをこちらのほうに回して待機をしていただく、そういう利用を中心に考えております。ケースによってはもちろんここのほうでバスをおりていただくというケースもあろうかとは思いますけれども、中心的にはそういう補完的なバスの駐車場としての利用を考えておりますので、当面これで運用してみたいと思っているところであります。 ○5番(米田勝彦君) 通用口の件ですけれども、県の基準なりなんなりをクリアしてるとおっしゃいました。しかし、交通事故というのは全国どこでも起こります。みんな基準をクリアしております。ですから、やはり基準をクリアしてるからといって安心はしておれないと思います。やっぱり先ほどから何回も言いますように、実際に使う方の身になって、本当にそれが正しいのかどうか、やはり私は再度検討すべきだと思います。  次に、便器の数ですけれども、これは駐車場をどう使うかによって便器の数は変わってくると思います。フリップを見ていただきたいと思いますけども、上と下では駐車場の使い方が違っております。上は例えばこの使い方ですけども、上の図は赤瓦で先ほど言われたようにお客様がおりてしまいますので、今のたからやの駐車場のトイレの便器の数は少なくてもよいかもしれません。なぜならば、成徳小学校の前にあるトイレを使えばよいからです。下の図は、これは赤瓦ではなく観光バスや乗用車が駐車場まで来た場合の図です。下の図では、そうしますとお客様が駐車場でおりますので、この場合ですと今の計画で便器の数は足らないということになります。本来この駐車場は、地域の活性化のために整備されたものだと思っております。したがって、この駐車場におりて赤瓦まで人の流れをつくって、地域を活性化するような使い方を以前からすべきだと多くの議員の方も言っておられたはずです。観光客の人には、まず駐車場まで来て、ここで車からおりていただき、そしてここから商店街を通って赤瓦まで歩いていただくという人の流れをつくる必要があると思います。今市長が言われたように、バスを赤瓦に横づけして、そこでおりていただくようなやり方は、交通量の激しい大都会ですとかお昼に昼食を食べに行くとかお土産を買いに行くとか、そういった場合だと思います。大体どこの観光地もできるだけ地域を歩いていただけるようにと、バスをおりる場所と観光場所とは離れているはずです。いずれにしましても、駐車場にトイレが少ないということは、駐車場が地域の活性化のために役立っていない、活用されていないということの裏づけになります。  将来駐車場がどういう使い方をされるか、今の時点でわからないと思います。後から数をふやそうとしても、建物の一部を壊してからかからなければなりません。便器の数以上に費用がかかってしまいます。初めから余裕を持って数をふやしてつくっておくべきです。  次に、この広い駐車場を単に車だけに使うのはもったいない思いがします。倉吉は防災のまちを表明しております。例えば地下に防火水槽をつくったらどうでしょうか。また、これからは環境に優しい車がふえてまいります。電気自動車のEV充電スタンドを設置したらどうでしょうか。たからや跡地というのは、中心市街地に残された唯一の大きな面積を持つ貴重な財産だと私は思っております。その活用に当たっては、もっと真剣に取り組むべきだと思います。市長のお考えを。 ○市長(石田耕太郎君) まず、トイレの数ですけれども、先ほど申し上げましたように、犬挟の状況を見ましても、この数で何とか賄えるんではないかなという判断をしているところであります。  それから、せっかくの場所なので防火水槽とかEVスタンドとか、もっといろんな要素を入れて考えていくべきではないかという御提案でありますが、これはコストの問題もありますので、こういったものの必要性等を考えながら、今後はその活用については考えていきたいと思います。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。ぜひとも有効な活用を図っていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。4番、田内城跡の整備について質問いたします。  上灘地区の田内に城の跡があります。田内城跡と言われております。オムロンスイッチアンドデバイス株式会社倉吉事業所に向かって右側の小高い山にあります。この小高い山のてっぺんには、城の形をした建物があります。民間の方が寄附をされたそうです。しかし、その建物は下から見えません。なぜなら、その建物の周りは木が生い茂っているからです。以前は下から見えておりました。夜は城の形をした建物がライトアップされ、とてもきれいでした。御存じの方は多いと思います。  そこで市長にお聞きします。市は、田内城跡を観光資源として活用するために、地元の方及び関係者の皆様と協議されて木の伐採をする考えはないでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 田内城の管理の問題についてでありますけれども、田内城跡の一帯は田内城址の森ということで、倉吉市の緑を守り育てる条例の規定に基づいて、保存林として指定を行っているものでございます。田内自治公民館が管理をされているものでございます。所有者は田内神社で、管理者が田内自治公民館ということになっております。  田内城は、昭和61年につくられておりまして、所有者は田内自治公民館、管理者も自治公民館ということになっているようであります。下から見えなくなっているということで、木を伐採してはどうかということでありますが、これは保存林になっているということも一つございます。それから、田内自治公民館で草刈り等を実施をしていただいておりまして、自主的に自治公民館が管理方針を考え、実際の管理も行っていただいているところでありまして、まずは地元の方針と考え方というものを尊重していきたいなと思っているところであります。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  地元の考えを尊重することが大切ですけれども、やはり先ほど言いましたように私は貴重な観光資源だと思っておりますので、ぜひとも地元の方と協議をされて、積極的にこの田内城を活用されるべきではないかと思います。  では、次の質問に移ります。企業立地促進補助金の改正について、3点質問します。  このたび企業立地促進補助金の改正をされますが、改正のポイントを教えてください。  2番目、補助要件は他の市と比べて緩和されているでしょうか。  3番目、補助要件の一つに、東京、大阪、名古屋にある本社機能の移転というのがあります。この本社機能の移転というのは、一部の移転でもよいでしょうか。  以上3点、質問させていただきます。 ○市長(石田耕太郎君) まず、田内城についてですけれども、田内の皆さんには議会でのやりとりというか、議員のほうからこういう御意向もあったということはお伝えをしたいと思います。  それから、企業立地促進補助金の改正についてでありますが、まずポイントはどうかということでありますけれども、今回の見直しについては、基本支援として従来15%ということにしておりました基本部分を10%に抑えて、その上で成長戦略分野への進出、あるいは新分野への展開、こういったものを促すための加算支援方式を採用したということ、それから、特認項目として製造拠点の集約化なども盛り込んで、企業立地の方向性を明確にしたものでございます。こういった加算方式をとる自治体というのは県内にはほかにはないという状況であります。あわせて、雇用の場の創出の観点から、人材の確保・育成というような点での見直しも考えているところであります。  それから、ほかの自治体に比べてどうかということでありますが、県内の他市の状況を見ますと、米子市は3年分の固定資産税相当額補助、境港市は5年間分の固定資産税課税免除という対応になっております。本市と鳥取市が投下固定資産額に対する補助率を採用しております。うちの場合は10%としていますが、基本補助率、鳥取市の場合は基本補助率が3%となっております。これに12%の加算措置を設定をし、最大では15%から20%の補助率となっております。本市の場合は先ほど申し上げたように基本補助率が10%でありますけれども、それらの加算措置を入れれば最大15%となります。基本補助率で比較すれば優遇でありますし、加算の適用については、これはまた業種業態によって異なってきますのでなかなか比較はできないところかと思います。全体として改定を行っても、他市と比べて充実した制度であると考えているところであります。  それから、本社機能の移転についてでありますが、本社機能と言っておりますのは、企業活動を統括して経営方針や事務管理の中枢としての意思決定機能と考えております。例えば経営の企画、生産技術、経理等、こういったような部門が想定をしているわけで、このいずれかの部門だけであっても加算の支援対象として考えているところであります。大体以上のような内容であります。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  このたびの改正というのは、補助金を受ける側の気持ちになってされたと思います。これによって、ぜひとも倉吉の産業を活性化させていただきたいと思います。  続きまして、市が保有する各種調査資料の公開について質問します。  私たちを取り巻く社会環境は、人口減少や国の厳しい財政状況のもと、大きく変わろうとしております。こうした大きな時代の変化の中で、市役所がその行政サービスを維持していくには、市民の皆様を初めとする民間の協力が欠かせません。ただし、市民を初めとする民間が協力するためには、行政が持っている情報を知る必要があります。そこで、行政はその保有する各種データをインターネット上に公開し、市民や企業はそれを活用して暮らしや経済に役立てるという仕組みをつくる必要があります。自治体がその保有する公共のデータをインターネット上に公開する取り組みをする場合は、国は財政支援する方針です。  そこで、行政がこうした取り組みを進めるためには、持っている調査資料を公開してよいかどうかということを判断する必要があります。そこで、庁内に情報の管理をする部署はありますか、あるとすればどこですか。  2番目ですが、鳥取県や鳥取市は各種データの公開に取り組んでおられるようですが、当市はこうした各種資料の公開に取り組む計画を持っておられますか。  以上2点質問します。 ○市長(石田耕太郎君) 情報公開についてであります。それぞれの市で持っている調査とかアンケートとか統計資料とか、いろいろな資料があるわけですけれども、その情報公開について、全体を統括してる部署はあるのかということでありますが、基本的にはそれぞれの課でこれらの情報について、どれをどこまで公開するかということについては考えて公開をしているという状況であります。例えば市民意識調査とか各種の基本統計調査等については総合政策課のほうでやっておりますし、人権に関する意識調査などは人権局、観光客のアンケートは観光交流課、子育てのアンケートは子ども家庭課といったような格好で、それぞれが実施をしている特にアンケートとか意識調査についてはそれぞれで管理をしてるという状況であります。  それから、公開の状況ですけれども、基本的にはできるだけ情報公開をしていくというスタンスであります。市報等で概要等について公開をするケースもありますし、特に意識調査のようなものはこういった市報で概要の公開もさせていただいております。  それから、市勢要覧という格好で取りまとめております。人口だとか産業とか経済だとか施設などの状況、そういったものを概要として総合的に紹介しております。かなりのデータが市勢要覧には入っているんじゃないかと思っております。そのほか、市民意識調査とか人権問題に関する市民意識調査も、こういったものもそれぞれ公開をさせていただいているところであります。十分積極的に公開する方向で考えていきたいと思います。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  ちょっと若干私の質問と内容が違うような気がします。情報公開って、秘密の公開するというような意味じゃなくて、その情報を二次加工して民間や住民の方が使いやすいようにするという考え方だったんですけど、ちょっと時間がないので。こうした情報を公開していただければ行政の透明性が向上し、市民との信頼関係がつくれると思いますので、今後とも積極的な情報公開を進めていただきたいと思います。  続きまして、最後になりますけれども、地域経済分析システム(RESAS)について質問をいたします。  最近、地方創生を促進するためにRESASの積極的な活用と普及を図るという記事を目にしました。そこで、RESASの概要を教えていただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 二次加工できるような統計の扱いということでありますけれども、今、先ほど申し上げた市勢要覧についてはエクセルで公開しておりますので、これは自由に加工していただけるんではないかと思います。先ほど申し上げたようにかなりのデータが入っておりますので、有効活用していただければと思います。ただ、そのほかのいろんな意識調査等、それから個別の調査についてはセキュリティーの問題とか著作権とか個人情報の問題もありますので、その辺を慎重に考えながら、可能なものについては二次加工できるような形式で公開することも考えていきたいと思います。  それから、RESASであります。地域経済分析システム、これは地方創生の地方版の総合戦略の策定を支援するということで、内閣府のまち・ひと・しごと創生本部のほうから提供されたものでございます。RESAS、リーサスと一般に言っておりますけれども、地域の現状、課題、強み、弱み、将来像について国とか民間の調査会社等が持っている膨大なデータ、これはビッグデータと呼んでいますけれども、これを図やグラフでわかりやすく見える化、可視化したシステムでございます。地方版の総合戦略の基本目標などを設定するための一つのデータとして提供されているものでございます。  この中にももう一つ企業間の取引データに基づく産業マップというのがありまして、これについてはかなり利用が限定をされております。企業情報等が入っている関係で利用者が限定されていますけれども、それ以外のものについては誰でも、どこからでも自由にインターネットを介して利用していただけると、そういうものでございます。  主なメニューとしては産業マップ、先ほどちょっと限定されるとも申し上げましたが、これは地域の産業政策等に生かすための産業構造や民間取引の実態というのが出ております。それから人口マップ、市町村単位の人口ピラミッド、人口移動の状況、人口推移、それから、観光マップとして携帯電話の位置データやカーナビによる人の流れ、滞在時間、これが見える化されております。それから、自治体の比較マップ、市町村単位のさまざまなデータも比較したものが提供されております。こういったものを一つのビッグデータとして提供されているものでございます。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  このRESASという文字ですけれども、これは英語の頭文字を並べたものです。直訳しますと地域経済と社会の分析システムということになります。  次の質問ですが、倉吉市は今後、地域の生き残りをかけてさまざまな施策に取り組んでいかなければなりませんが、そうしたときに必要になるのが各種データです。このデータは国や民間が提供した膨大なもので、先ほど言われましたようにその名のとおりビッグデータといいます。こうした膨大なデータを活用する体制が通称RESASといいます。倉吉市はそのデータの活用体制はできているでしょうか、質問いたします。 ○市長(石田耕太郎君) RESASの活用体制ということでありますけれども、5月に総合政策課の地方創生の担当職員が都道府県の県で行われた説明会に参加をし、7月に市の職員を対象に、RESASの説明会を実施をしております。未来いきいき創生本部のそれぞれの部会の事務局を持ってる職員を中心に、全職員を対象に実施をしたところであります。ただ、先ほど申し上げたように産業マップについては利用が限定されますので、これについては経済関係の政策の立案に携わる商工課の3名、それから地方創生を担当する総合政策課7名、それから本部長であります私と副本部長であります副市長、それから5つの部会の部会長の5名、ここに限定して利用するようにしております。これはある意味クローズのシステムということになっております。一応そういった体制で、産業マップ以外については誰でも利用できる体制をとってるとこであります。 ○5番(米田勝彦君) このRESASというシステムの狙いは、行政と民間がビッグデータ、膨大なデータを活用して、ともに地域の課題の解決に取り組み、地域の活性化を図ることにあります。したがって、行政だけではなく、市民の皆様がこのシステム、つまりRESASの存在を知り、市民の皆様がこのシステムの使い方を知る必要があると思います。  そこで次の質問ですが、市民の皆様にこのデータの活用方法を周知する考えはありますか。 ○市長(石田耕太郎君) このRESASの利用にはインターネットに接続したパソコンが必要ということでありますので、同じインターネットを経由して情報提供しておりますホームページを使って周知をしていきたいと思います。 ○5番(米田勝彦君) ありがとうございます。  ぜひとも市はこのビッグデータの活用体制を構築して、市民の皆様、そして行政の皆様の英知を結集して倉吉の活性化を図っていただきたいと思います。終わります。市長、何かありましたら。 ○市長(石田耕太郎君) この地方創生の取り組みというのはこれからの本当の地域づくりにとって大きな意味を持つものだと思いますし、そのためのKPI、目標値をつくる上でRESASの活用というのは大事なポイントになってくると思います。また人口も含めて、将来像を描く上でRESASは大きな役割を果たしてくるんじゃないかという気がしますので、我々職員としても活用していかないといけないと思いますし、市民の皆さんにも活用していただけるような情報提供をしていきたいと思います。 ○5番(米田勝彦君) 終わります。
    ○議長(由田 隆君) ここで暫時休憩をいたします。                 午後2時37分 休憩                 午後3時00分 再開 ○議長(由田 隆君) 再開いたします。  次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の6番藤井隆弘君に、市政に対する一般質問を許します。 ○6番(藤井隆弘君)(登壇)(拍手) くらよしアイズ・倉吉自民共同の藤井隆弘です。  時間の関係でストレートな質問が中心になるかと思いますけれども、ぜひとも丁寧な答弁をよろしくお願いいたします。  地方創生とくらしよし倉吉のまちづくりについてです。  倉吉市は、全国的にも暮らしやすいまちとして評価を受けています。今年度も東洋経済新報社の住みよさランキングの安心度の観点で全国1位となりました。初めに、安心度全国1位及び利便度、快適度など、ほかの観点も含めて、倉吉のまちを市長はどう評価されているのかをお聞きします。  次に、7月から8月にかけて、市内13地区で地方創生市民対話集会を開かれました。次の点についてお聞きします。1、各地区どのくらいの市民の参加がありましたか。2、市民対話集会やアイデア大募集の主な意見、提案について、どのようなものがあったか教えてください。3、それを受けて、地方創生にどう生かそうと思っておられますか、まず初めにお聞きします。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 藤井隆弘議員の一般質問にお答えをいたします。  地方創生に絡めて、まず東洋経済新報社の住みよさランキングの評価についてということでありますが、安心度で全国1位になったということであります。この東洋経済新報社の一定の指標に基づいて評価をされているということで、例えば安心度についていえば、介護施設の定員数ですとか病院、診療所の病床数、あるいは保育所の関連データ、こういったものをベースに評価がされております。安心度1位ということは率直に言って大変ありがたい評価かなと思っております。総合評価についても全体で81位ということでありますので、800ほどの自治体の中での81位ですので高い評価をいただいてるなと思います。その一方で、財政力ですとか税収入などの富裕度というのは非常に下位のほうにとどまっているということであります。財政的には豊かではないけれども、安全・安心なまちとして評価をいただいているということではないかなと思っております。  また、宝島社の住みたい田舎ベストランキングのほうでも、シニアが暮らしやすい田舎の1位、子育て世代にぴったりな田舎の4位に、総合評価で7位というような評価もいただいております。あくまでも先ほど申し上げたような指標の組み合わせの中でのランキングでありますので、実際の安心度ですとか暮らしやすさに直結しているかどうかというのはなかなか定かではありません。ただ、市のよさ、魅力としてアピールする上ではいい材料かなと思っていますので、これは積極的に活用していきたいと思います。  ただ、目指すのはこういった数字での1位ではなくて、市民の皆さんが住みやすく安心して暮らせるまちと実感していただくことがより大切なことではないかなと思ってますので、そういった面での努力をこれからもしていきたいと思います。  それから、市民対話集会について何点か御質問いただきました。まず、どれぐらい参加者があったかということであります。8月28日までの間で、約1カ月間で13地区を回らせていただきました。非常に遅い時間、7時半から9時半ぐらいまでかかったかと思います。遅い時間に大勢の皆さんに参加をいただいたことにまずもって感謝を申し上げたいと思います。13地区全体で延べ484人の参加をいただきました。参加者が一番多かったのは社地区の55人という状況であります。大体平均すると37人程度の参加をいただいたところであります。  本当にたくさんの意見を出していただきました。かなり各地区共通するような御意見もありましたし、地区の特徴が出てるような御意見もあったかと思います。各地区で共通的に出てきた意見としては、保育園の保護者負担の軽減ということで、無償化ですとか祝い金をもっと出すようにとかといった御意見もいただきました。また、おせっかいさんだとか仲人の復活という婚活にかかわるような御意見もたくさんいただきました。それから、各地区ともやはり空き家がふえているかと思いますが、空き家の活用という御意見もいただきましたし、企業誘致ですとか、農業振興。農業振興の御意見をいただいたのは非常に多かったように思います。それから、少し特徴的だったな、地区の特徴が出たなと思ったのは、例えば関金とかは地域資源を生かして観光などに生かしていこうという、そういう地域の資源というものに着目した意見が多かったかなという感じがしてます。それから、上小鴨とか灘手とかは、やはり保育所と学校の統廃合の問題、やはり学校の存続という御意見もたくさんいただきました。それから、北谷などではやはり買い物弱者対策、北谷には店舗がないということで、そういった地区に特徴のある御意見などもいただきました。本当にたくさんいただきました。個別に全て申し上げるのは時間が幾らあっても足りませんので割愛させていただきましたけれども、そういった御意見をいただきました。  それから、アイデア募集のほうでいただいた御意見としては、これもたくさんいただいております。件数というか、人数は少なかったんです。13人の方から御意見をいただきまして、アイデアはたくさんいただいております。例えば大阪にある富田林市にある伝建地区との広域連携のようなことを考えてはどうかとか、関金温泉の活性化だとか大型店の誘致だとか、あるいは看護大学と連携して倉吉を福祉用具や介護ロボットの開発の場にならないかとかといったようないろんな意見をいただいたところであります。こういった意見をこれから十分分析をさせていただいて、全てを取り入れることはとても不可能でありますけれども、実現可能性等を勘案しながら、あるいは財政的な問題等も勘案しながら、総合戦略に盛り込むことができるものについては積極的に盛り込んでいきたいなと思っているとこでございます。以上でございます。 ○6番(藤井隆弘君) いい材料についてはどんどん倉吉のPRをということでしていただければと思いますが、真に住みやすさをということで、私も同じだと思っています。  市民対話集会などにつきましてはいろんな意見が出たということで、生かせるところは生かしていただきたいし、また、参加された方はそれなりの思いがあると思いますので、何らかの形でホームページなどで返していただければなと思っております。  次にですけれども、倉吉市中心市街地活性化基本計画についてです。この計画は地方創生、あるいは総合計画とも関連してきますので、次の点についてお聞きしたいなと思っています。  1つ、計画に入っていた事業のうち、実際に動き始めた事業はありますか。  2つ目、国の支援措置、これは中心市街地再興戦略事業費補助金ですけれども、それを受けて調査費用のついた3事業の進捗状況、これについてお聞きします。  3つ目として、調査事業から実証事業に移る場合、この過程でだめというか、落ちる場合もあるのですか。  4つ目、計画に上がった13事業、最終的にはそうだと聞いておりますけれども、それ以外の事業、追加とか修正、あるいはまた秋に追加の募集とか、そういったものがあるのかどうか。  5番目に、昨日も質問があったわけですけれども、市や協議会の取り組みとか会議で話し合われたこと、その情報提供について、ホームページも含めて情報提供が十分だと考えておられますか。  6つ目として、1から3まで3つの目標があるかと思いますが、これの目標達成のための手だてと見通しというものについてお聞かせ願えればと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 市民対話集会でいただいた御意見についてはホームページ等で公開しながら、あるいはそれに対する対応についてもどこまで書けるかわかりませんけれども、できるだけ丁寧にお返しをしていきたいと思います。  それから、中心市街地活性化について何点か御質問をいただきました。まず、今動き始めている事業、動いていない事業はどうなっているのかということでありますが、計画に掲載をされております平成27年度以前に実施されていない新しい民間事業については、全部で18事業でございます。このうち経産省の補助金を活用した事業が13事業、そして18事業中7つの事業が平成27年度から動いているという状況でございます。これは計画期間がありますので、全てが平成27年度から動き出すというものでもないということは御理解をいただきたいと思います。  それから、国の支援措置を受けた3事業の進捗状況ということであります。この3事業というのは、小川記念館整備事業、倉吉駅前ファーマーズマーケット整備事業、そしてアーティストとの交流によるまちづくり拠点整備事業、この3つでありますが、各事業とも経産省の中心市街地再興戦略事業費補助金の調査事業の申請を行って、5月中旬に採択を受けております。現在、各事業者のほうで調査活動に入られているところでございます。今年度中に調査事業を終えて、それを踏まえて実際の先導的・実証的事業、施設整備ということですが、これに向かわれる予定となっているところでございます。  それから、調査事業から実証事業に移るまでの過程で落ちるものがあるのかということでありましたけれども、これは当然調査事業でまずきちっと実現可能性等も含めて調査をしていただくということになります。ニーズ調査、マーケティング調査、機能状況調査、こういった調査をやることにより、本当に中心市街地の活性化に資するのかというようなこと、事業の収支見込みが立つのか、こういったものをきちっとそろえた上で実際に見通しを立てていただいて、できるものについてはさらに国の先進的・実証的事業の採択申請に向かっていくということになるだろうと思います。ただ、これは国の補助金も予算枠がありますので、全てが採択になるというものではないと思います。その実現性、効果等が慎重に審査をされることになると思います。そういう面では、調査事業よりもかなりハードルが高くなるだろうと思います。きっちり調査をしていただきながら、その実現性に向けて努力をしていくことが必要なことになってくるのだろうと思います。そういう面では、その過程で落ちるものも出てくるということは想定しないといけないんだろうと思います。  それから、計画に上がった13事業以外の事業はどうなるのかということでありますけれども、13事業については今のところはアイデアの段階だと思います。今後もっともっと具体的な事業としての精度を高めていく必要があるだろうと思います。そのあたりの状況については今後も十分把握をしていきたいと思っております。  それから、これらの事業についての情報提供を十分だと思っているのかということでありますが、これは会議の中でも情報提供が不十分じゃないかという御指摘もいただいた経過もございます。市の委員会で話し合われた内容等についてはホームページのほうにきちっと載せていきたいと思っておりますし、御指摘も受けて、あさっての今月の4日に開催される総会については、事業の経過ですとか進捗等について直接事業者のほうから報告される場面も設けて意見交換も行う予定だと聞いております。また、7月からそれぞれのホームページやメールで会員の皆さんへ協議会の活動状況だとか事業の進捗状況等の情報提供、あるいは今月から3つのエリアごとにワークショップが開催される予定になっております。こういったものについての意見交換なども行う予定になっております。そういったものを通じて情報提供をしっかり行っていただくように市のほうからも申し上げていきたいと思います。  それから、目標をどうやって達成していくのかということでありますが、これはこうした事業の結果として目標が達成されるということになるわけでありますので、当然それぞれの事業の具体化に当たって、あるいは新しい事業の掘り起こし等も含めて、それぞれの幹事会、あるいは協議会、タウンマネジャーの活動、こういったものによって、こういったものの達成に向けて努力をしていくことが必要ではないかと思ってるところであります。 ○6番(藤井隆弘君) さまざまなハードルがありますし、なかったのは追加、修正のものがあるか、再募集があるかとか、そういった分はちょっと答弁がなかったんですけれども、いずれにしましても倉吉のまちづくりにとっては本当に大切なもので、これが地方創生や12次総にかかわってくる部分もたくさんあるんじゃないかと思ってますので、中心市街地活性化協議会などと連携をとりながら着実な歩みを進めていただけたらなと思っております。あわせて市民にも情報提供なりをきちんとしていただくということでお願いできたらなと思っています。  次に、倉吉流の地方創生についてです。市民対話集会の資料となったのが、この資料ですね。表面と裏面があります。先ほどからこの話題は出ておりますけれども、裏面のほうには77の具体的な施策も載っております。  そこでお聞きしたいんですけれども、基本的なことですが、人口減対策についての倉吉市の地方創生に対する基本的な考えが載ってるかと思いますので、簡単に説明をお願いできたらと思います。  次に、77事業のうち主要な施策の柱立て、1が人口保持、2が経済の成長・発展、3が人の活躍、4、地域づくりとなっておりますけれども、その中から特にポイントとなるであろう事業というもので結構でございますから、事業の説明をお願いできたらなと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 中活のほうの事業の追加とか修正、あるいは再募集などはあるのかということであります。これは追加、修正については随時ということになっております。随時といっても計画の変更は基本的にはやっぱり3月というのが一つの目安になっておりますので、それから逆算して作業を行っていかないといけないということになります。タウンマネジャー等を通じて新しい事業の掘り起こしとか提案なども求めてるところでありますので、そういった状況を踏まえながらこの追加・修正等については考えていきたいと思っております。  それから、総合戦略の人口減少に対する基本的な考え方ということでありますけれども、総合戦略自体の基本的な考え方と考えていけばよろしいんでしょうかね。これについては、その骨子のところにも書かせていただいてるんですけれども、基本的にまず人口減少の状況として、国の社会保障・人口問題研究所の推計をベースに考えているところでありますけれども、倉吉市の総人口は平成72年、2060年には2万8,000人程度にまで減少するという予想をしております。これを踏まえて、これからの目標として目標人口を2040年に4万人、2060年に先ほどの2万8,000人を3万5,000人に引き上げていく、それを何とか維持できるように目標を設定しようと思っております。そのためには、合計特殊出生率、2013年の1.75から2020年には1.8、2030年には2.1に引き上げていこうという考え方をしております。また、社会増減についても、現在の流入人口よりも毎年30人程度改善していくというような計画を一つの人口のビジョンとして持とうと考えております。  その上で戦略の基本的な考え方としては、やっぱり人というものを大事に考えたいと。人財の育みというものを一つの基本姿勢として考えていきたいと思っております。やはり人財を確保しないということには人口減少というものを食いとめることができないと思っているから、そのように考えているものであります。主な柱としては、人を大事にして志を育てる。仕事をつくり、人を呼び、また仕事を呼ぶ。地域を守り、地域の資源を活力に変える。まち・ひと・しごと、これを一つずつそれぞれの柱に考えているところであります。それから、施策の柱立てとして5つ上げさせていただいております。人口保持、経済の成長・発展、人の活躍、地域づくり、信頼の行政、この5つを柱にして、それぞれに今、部会をつくってその取り組みを進めているところでありますが、その中で何を重点的にやっていくのかということでありますが、今のところこれを重点というのは、まだそこまでの整理はしておりません。これからですね。今、非常に幅広くアイデアをのせている段階であります。これから特にその辺の重点化等について整理をしていく必要があるんだろうと思います。今のところ余り特徴のないものになってしまう可能性もありますので、やはりきちっと倉吉の総合戦略はこういう特徴を持ってますという特徴を打ち出していく必要があるだろうと思いますので、これからまたその辺の作業をしていきたいなと思っています。  一つ大事にしないといけないのは、やはり地域にある資源をいかに生かしていくかということになるだろうと思います。そういう面で、先ほども御指摘のあった安心度の高いまちというのは大事にしないといけないポイントだと思いますし、それから農業だとかこの地域の持ってる歴史、文化、そういったものを一つの要素として生かしていく、そういうものにしていかないといけないのかなと思ってます。具体的な政策までは今、特徴づけておりませんので、今後作業を進める中でこの辺も整理をしていきたいと思います。以上でございます。 ○6番(藤井隆弘君) 今、これまで行政としてのまちづくりの考え方をお聞きしました。ここからは私の思いであったり、この総合戦略の骨子に沿ってのお話ということになるかなと思っております。  最初に住み続けたいまち倉吉ということについてです。先ほどありましたように安心・安全のまちということがまず倉吉の売りではないかと思うんですけれども、その中で今回は安心・安全ということで、特に避難所ということに限って話をしてみます。  県の防災訓練にあわせて、私が住んでおります上井地区でも避難訓練が行われました。3集落が参加して、河北小学校に避難しました。そのとき、地域の中から地震及び水害が発生という想定でありましたけれども、河北小学校は標高が低いんではないかと、水害の場合は本当に大丈夫かという声もありました。いただきましたこちらの避難所の一覧ですけども、こちらのほうには一時避難所、指定避難所についての洪水、土砂、地震、津波への適用性であるとか標高が載っております。  そこで、次の点についてお聞きします。先ほど示しました避難所一覧の見方として、一時避難所が27カ所、指定避難所52カ所ありますけれども、この設置基準というのはどうなっていますか。避難所の適用性について、丸とか三角とかバツとか出ていますけれども、これは何を根拠にされているのか。  2番目として、7月16日から17日に台風11号が発生しました。そのとき、最終的には3カ所だと思うんですけれども、避難所に入られた方があります。その3つの避難所の、4つの適用性を言いましたけれども、そちらのほうの適用性というものは適切であったかということをお聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) 避難所について御質問いただきました。  まず、一時避難所、指定避難所の設置基準は何かということでありますが、この避難所の設置基準は、災害対策基本法施行令で規定をされております。避難所については被災者等を滞在させるために必要かつ適正な規模であること。それから、速やかに被災者等を受け入れ、または生活関連物資を被災者等に配布することが可能な構造または施設を有すること。災害による影響が比較的少ない場所にあること。輸送が比較的容易な場所にあること。こういったことがこの施行令で定められております。これらをまず勘案しながら、今の一時避難所、指定避難所を指定をしているところであります。  一時避難所というのは、避難が必要な方が短期間、大体3日以内程度避難できるような施設ということでありますし、指定避難所はもう少し長く、大体1週間程度対応できるようなものということで性格づけをしているところであります。  それから、避難所の適用性について丸、三角、ペケなどが描かれているけども、何を根拠にしているかということであります。この避難所については、それぞれ災害の種別によって当然避難所の適否というのが決まってきますので、洪水、土砂、地震、津波、この4つについて適用性の判断をしております。洪水については、丸と丸1と三角とペケ、この4つの区分がございます。丸は浸水想定区域外の施設、それから、丸1というのは床下浸水の可能性があるが全体は活用できる施設、三角というのは1階が利用不可になることがある施設、バツは利用不可能になることがある施設ということでございます。それから、土砂については、丸は土砂災害警戒区域外の施設、それから三角は土砂災害警戒区域内の施設ということであります。それから、地震については、丸が耐震性があり、または耐震改修が済んでいる施設、それから三角は耐震診断及び耐震補強が未実施の施設、それから、津波については丸が津波浸水想定区域外の施設、バツは津波浸水想定区域内の施設、こういうように4つあったり2つであったり、バツがあったり三角があったりということで、災害の種別によって判断を変えております。  地震と津波については全ての施設が利用可能の施設となっておりますが、洪水と土砂については丸以外の記号が記載されている施設がございます。洪水については、浸水想定区域図をもとに100年に1度の大雨で堤防が決壊した場合、最大どの程度その施設が浸水するかということを確認して、適用性を設定をしております。それから、想定の決壊箇所ということですけれども、このハザードマップの浸水想定については、堤防の高さ、河川の勾配、曲線、こういったものを加味して堤防の決壊を想定をしております。決壊がどこで起こるかというのは明言できませんけれども、なお、上北条地区については堤防の高さも十分あるということ、河川の勾配が緩やかなため堤防の決壊が想定されてないということで、浸水区域の想定がされていないということでございます。それから、土砂災害については、県のほうが指定されている土砂災害警戒区域の状況を確認して適用性を設定しているということで、丸、三角、バツなどの考え方は今申し上げたようなところでございます。  それから、台風11号のときに自主避難場所として設定した避難所については適切であったのかどうかということでありますけれども、この台風11号のときには、自主避難所として社会福祉協議会の入ってる建物の倉吉福祉センター、上北条公民館、上灘公民館、関金の高齢者生活福祉センター、この4カ所を開設をしましたが、そのうち上北条については実際の御利用がなかったということでございます。このうち倉吉福祉センターと上灘公民館については、洪水については両方とも三角、1階が利用不可になる場合があるということの位置づけになっております。倉吉福祉センターについては2階がありますので、垂直避難をすることでそういうのは避けられるんだろうと思いますけれども、上灘公民館には2階がありませんので、もしもの場合にはさらに移動をしないといけない。例えば成徳小学校に移動するとか、そういうことが必要になってくる可能性がある施設だなと思います。したがって、上灘地区については、今後自主避難所の場所を変更することも検討することが必要かなと思っているところであります。  とりあえず以上でよろしいでしょうか。 ○6番(藤井隆弘君) 総合的に見れば本当に安全な場所だと思っています。その中で、確かに避難所としてはどうかなということで検討されると。きのうもありましたけれども、いわゆるイエローゾーンとかレッドゾーン、そういったことがありますのでね、要はきちんとした情報を与えて、皆さんが知っていただいて、それに沿った対応、最終的には個人の問題が大きいと思いますので、そういったことも情報を提供していただければなと思いますし、検討できるところは検討していただくということでお願いします。  続きまして、子育て・教育のまちについてということです。  最初に、保育料のことについてです。施設や職員の配置等については改善というか、そういったこともできつつあるかと思うんですけれども、保育料が住む場所の決定と、若い世帯などはそういったこともあるかと思います。こういったことを聞きますね。倉吉は税金や保育料が高いからという理由で湯梨浜などへ流れるケースがあると聞いています。  そこで、次の点についてまずお聞きします。モデルといいますか、標準的な所得家庭における保育料の実態はどうなのか。近隣の4町との比較でお願いします。  2番目として、県内の保育料にかかわる支援策の実態についてお聞きします。  3番目として、倉吉市における子育て支援のために保育料のさらなる軽減、第2子、第1子についての軽減等の考えはないのですか。  次に、教育のまちということについてです。学校の使命は当然、集団生活を通して学ぶ力をつけるということに尽きるかと思うんですけれども、現在、倉吉市では、教育の最優先課題として学校の耐震化工事ということが進んでいます。それにあわせて環境整備も進んでいるわけです。  そこで2点、まずハード面につきましては、トイレの洋式化、普通教室へのエアコンの設置、関金小学校と河北小学校の落ちついた教室環境のための仕切りなどについてということで進めていただいているわけですけども、その辺の考え方、今後のことについてコメントをお願いします。  次に、ソフト面として、数字でわかる学ぶ力ということで、せんだって本年度の全国学力・学習状況調査も発表がありました。それとかNRTの現状。それと、入門期、1・2年生、3年生もですけども、その辺の学力状況をはかるものがあるのかどうか。  3つ目として、学びを通した小・中連携、その辺の小学校と中学校の連携、具体的にどのようなことをやっているのかお聞きします。  4つ目として、ふるさとを大切にする、あるいは知る教育として、一番ふるさとを大事にするということが地方創生にもつながってくるかと思うんですけれども、この面での倉吉市の子どもの実態、アンケートなどの結果からわかりましたら教えていただければと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 保育料についてでございます。モデル的な所得等のところについて、近隣の4町と比較してどうかということであります。保育料の負担というのは確かに所得の少ない若い方にとってみると非常に大きな問題なんだろうなと思っております。先般の市民対話集会でも、保育料をただにしてはどうかというような御意見も出てたわけであります。その比較ということでありますけれども、これは御承知のように所得の階層ごとに料金が変わっているわけであります。倉吉市で一番多い階層が、国の基準でいえば第5階層ということですので、ここで比較をさせていただきたいと思います。国の基準の第5階層の保育料金が4万1,500円です。4市では倉吉市の2万2,500円から3万2,000円の範囲で設定をされております。近隣の4町は2万200円から2万5,000円までということでありまして、倉吉の2万2,500円は一番高いわけでもないですが安いわけでもないという状況でございます。これは3歳以上児ですけども、3歳未満児でいくと、同じ第5階層の国の基準が4万4,500円、4市は2万8,000円から3万5,000円、倉吉市は3万600円ということであります。近隣の4町は2万7,000円から3万4,000円ということでございます。したがって、これも倉吉市は真ん中辺にはまっているという状況でございます。  それから、県内の保育料の支援策の実態はどうかということであります。御承知のように第3子以降の保育料の完全無償化については、この9月から全部の市町村で取り組むということになっております。それから、子育て支援の一環として若桜町が保育料の無料化を実施をされております。それから、三朝町が第2子の保育料の無料化をされております。これらはいずれも県の中山間地域無償化モデル事業を活用されておられると聞いております。それから、琴浦町では、世帯の第2子であれば基準保育料の半額にするといったような軽減を実施されていると伺っております。  こういったものも踏まえて、もう一段のさらなる減額をしてはどうかということでありますけれども、先ほど申し上げたように、若い世帯にとってやっぱり保育料の負担というのは大きいだろうと思います。保育料を引き下げることの是非というのは、引き上げないことが望ましいのは間違いないと思いますが、これはやはり財政的な問題も考えざるを得ないと思います。既に本市では国基準の保育料に比べて毎年約2億2,000万円の支援を持ち出しをさせていただいております。これにさらに第2子の無償化をしようとすれば約1億円、第1子の無償化をしようと思うと約1.4億円ということでありますので、かなり財政負担が生じるということであります。この辺を考えると、なかなか市独自にやっていくのは限界があるかなと思います。小さい町の場合は人数も限られておるわけですけども、市部になるとやはり人数も多いということで負担も大きい。したがって、4市はそういう意味では町に比べるとかなり高くなっているという現状があるのはそういうゆえんかなと思っているところであります。  やはり国においてこれだけ人口減少が目に見えているわけであります。これは地方だけの問題ではなくて国全体の問題であります。社会保障・人口問題研究所の推計でも、これから2060年までに人口が4,000万人減るという見通しを立ててる時代の中でありますので、もう少し国のほうで危機感持って経済的負担の軽減策というのは考えていただくべき問題で、地方がひとり悩んでる状況というのはやっぱり適当な状況ではないではないかという気がいたしておりますので、国のほうにしっかりと申し上げていきたいと思っております。以上でございます。 ○教育長(福井伸一郎君) くらよしアイズ・倉吉自民共同、藤井隆弘議員より7点質問をいただきました。  まず、トイレの洋式化につきましてどうかということでございます。トイレの洋式化につきましては、現在、市内の小・中学校合わせまして大体40%ぐらいを洋式化を実施しております。耐震化や老朽改修にあわせて順次整備していきたいと考えています。今一番課題なのは関金小学校で、ゼロ%でございます。これにつきましては、3番目に間仕切りの問題がございました。この間仕切りの問題は、統合準備委員会の中でも間仕切りをきちっとやってくださいという要望がございましたので、これは来年度の平成28年の夏休みにこれに取り組んでいきたいと思っています。それとあわせて洋式のトイレもしていきたいと思っているところでございます。  エアコンの設置率でございますが、エアコンにつきましては順次計画的にしておるところでございますが、多額なものでございますので全てというわけにはなりませんので、順次やってきておるところでございます。  それから、4点目でございます。全国の学力テストの状況はどうかということでございますが、平成27年度の全国学力・学習状況調査の結果が8月25日に公表になりました。国語のA・B。Aというのは知識・技能という基本的なもの、Bというのは活用の問題です。それから、算数のA・B、そしてことしは理科が入りました。この3教科の中で、全国との差の3%以上をAとし、3%以内よりもいいものをBとし、それから、3%以内だけども全国よりも悪いものをC、3%以上あるものをDと大きく分けてみますと、倉吉市の子どもの場合はAとBでございました。昨年はちょっと教科によってはCという項目がございましたけども、飛び抜けてよくはないけれども、全国よりも上の状況でございました。  NRTにつきましては、これは全国を標準が50ということでございます。鳥取県の小学校の子どもたちは大体53から55の間で入っています。それから、中学校につきましては50から53ということで、中学校につきましては学年、あるいは教科によって40台のところもやはりございます。  5点目でございます。小学校入門期の学力状況をはかるものはどうかということでございます。先ほど申し上げましたNRTは、小学校の4年生以上から実施をしています。したがいまして、小学校の1年、2年、3年の実態をはかるというものは、NRTというのはやってないわけです。しかし、県の診断テストというものがございます。これは小学校の1年生から6年生までをずっとやっておりますものでございます。国語と算数だけでございますけれども、これは学習の状況をつかめるものがございますので、これについては市のほうで参加して実施する予定にしております。  それから、6点目でございました。学びを通した小・中連携の状況はどうなんだということでございます。鳥取県の小・中連携で取り組む授業改善ステップ事業、こういったものを活用しながら、そしてまた市単独でも小・中連携事業を全ての小・中学校の先生方で取り組んでいただいています。特に授業改善ということで、県が示しております授業改善10の視点がございます。その中で、各学校の実態に合わせながら、その10の中の視点を絞ってやっていく。例えば、本時の狙いをきちっと提示して授業を始めているか、そして、本時の授業の振り返り、学習の状況の振り返り、こういったものをきちっとやってるかということに焦点を定めて行っているものでございます。特に子ども同士の学び合い、特にペア学習であるとかグループ学習をどう取り入れていくのか、そして子どもたちの学び合いをどう仕組んでいくのか、話し合い活動を重視するという学習指導要領にのっとった活動をどう保証していくのかというようなことを研究しているとこでございます。  それから、7点目でございます。ふるさとを大切にする倉吉市の子どもの実態について、どういう状況かということでございます。全国学力・学習状況調査の質問紙の中で、小学校は今住んでいる地域の行事に参加していますかというアンケート内容がございます。倉吉市は84.5%参加していますと。全国は66.9%、県は81.5%ということで、倉吉市の子どもたちは地域の行事により参加してるという実態がわかります。中学校は地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか。考えるということはなかなかはかれないわけですが、どういう行動をしているかということの中で見ることができるかと思いますが、倉吉市の子どもたちは40.8%、県が32.5%、全国が32.9%という数字が出ています。これを裏づけるような形で、例えば河北中学校でありますと中学生が地区運動会の役員等で実際にたくさん出て活動してくれています。上井公民館では役員の専用の帽子をつくってくださっております。それから、西中学校では竹林伐採が大きく問題になってますけども、これの実は竹林伐採のボランティアが100名、400人の中の100名参加しているという、そういう実態から見ても、ふるさとを大切にする倉吉の子どもたちは育っているんではないかという気持ちでおるところでございます。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 教育の部分については、おおむね私が質問したことに対して対応ができてるというか、進んでるという感じはしました。  保育料についても、言われるとおり持ち出しがかなりあると。国のほうもそういった方向は定めてるようですけども、ただ、財政的なこともありますんでね、なかなか進まないとは思いますが、ただ、これは考える余地があるんじゃないかなと。予算的なことは別の部分で考えんといかんのでしょうけども、若者というか、若い夫婦というかね、住むための大きな要因だと思います。  それで、一つふるさとを大事にするということでは、アンケート結果からもおおむねよいということはわかりましたけれども、これ一つ提案なんですけどね、上灘小学校や成徳小学校に行ったときにも、かるた、ふるさとのものがあったんですよ。全国的にもそういったものがたくさんあって、地域を大人になっても振り返る、大事にするというような意味でふるさとかるたのようなものをつくって、子どもも市民も口ずさめるようなものにしたらどうかなということを一つ提案して、また後で答弁をいただければなと思っています。  次に、帰りたいまち倉吉ということについてです。  帰りたいというためには、当然雇用と住環境の整備ということが大事になるかと思います。これまでも若者の雇用、あるいは倉吉を離れてから就職するまでの仕組みづくりということについて質問してきました。総合戦略骨子においても同じことが盛り込まれていますが、改めてお聞きしたいなと思っています。  1つは、若者の雇用について、いわゆるミスマッチ、午前中の質問もあったかと思うんですけれども、ミスマッチを解消するためのインターンシップであるとかイベントの開催について、あるいは高校や大学を卒業してからのUターンできる仕組みづくり、これは高校の同窓会であるとか県の定住機構との連携した倉吉市の人たちへの情報発信とか収集、そういったものということはちょっと答弁でかつてあったような気がしますけれども、そのこと。3つ目として、給付型の奨学金の創設。これは県のほうでもそういった記事がちょっと出ていました、県関係でもね。そういったことについてのどうなっているのか、改めてお聞きしたいなと思うことと、今回私なんかもそうですが、いわゆる定年前後世代のふるさと帰り支援と活用ということについてです。  定年前後にふるさとに帰りたいと考えてる人、あるいは実際に帰ってきている人もかなりいます。そこで、そういった世代の人たちへの支援や活用として、働く意思とか情熱を持った人、すぐれた能力や技術を持った人を活用する。そういった人がどんな人が帰ってきているのか、あるいはいるのかということを知るためのネットワークをつくる。そういったことのための倉吉市からの情報発信であるとか説明会、そういったことを開催したらどうかということも考えたらどうですかという質問です。  それと、住む場の確保ということについて、先ほどの質問でも言いましたけれども、近隣の町に比べて税金が倉吉は高い。あるいは、保育料だけじゃなくて、家を建てるにしても土地が高い。当然固定資産税の関係なんかもあるんでしょうけども、そういった理由で近隣の町から通っている人がたくさんいます。  そこで、ふるさとと人をつなぐ住環境整備ということで、特に市街地においてリノベーション、空き家、空き地の活用ということもそうなんですが、それに加えて格安な土地の提供、市有地を提供する。例えば幾つかいただいた資料の中にもあるんですけれども、ほかにもあるかと思いますが、市街地で市有地を路線価格程度でというか、値段の設定は難しいんでしょうけども提供するということになれば、近隣からも、あるいは外に出ようと思っていた人も市内で居つくというようなことも考えられるかと思うんですけども、いかがでしょうかということをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 帰ってきていただくための対策ということでございます。特にミスマッチを解消するためのインターンシップとかイベントとか、そういった取り組みについてはどうかということであります。やはりミスマッチを解消するには、一番にはきちっと正確な情報を提供するということではないかなと思っています。県内の企業の情報を県外におられる、特に帰ってきたい、Uターンしたいと思っておられるような方にきちっと伝達をしていくということが必要なんだろうと思います。  なかなか市独自にこういう相手方の情報を渡すほうの情報を得るってなかなか難しいところでありまして、ふるさと鳥取県定住機構の情報を活用していくことが適当なのかなと思っておりまして、定住機構が実施をされる就職フェアとかIJUターンの相談会、企業ガイダンスなどのイベントの参加案内というのを大学や新聞広告等できちっと周知をしていただくということが大切なことになるのかなと思っておりますし、この定住機構に対して市としても必要な情報提供をしっかりやっていきたいと思います。  それから、総合戦略の中にも企業人材確保支援事業、これは鳥取大学からの提案なんですけども、鳥取大学の学生をできるだけ地元に就職させていこうということで、そういう中で大学と一緒になって教育プログラムをつくったり、自治体に対してのフィールドワークだとかインターンシップとか、マッチングを促すような仕組みをやっていこうということであります。こういったものも具体化すれば、一つ効果が上がっていくのかなと思ってます。  また、市としても今年度から無料職業紹介事業の登録をして、その資格を取って職業紹介ができるようにしたところであります。ハローワークの求人情報だけじゃなくて、市が独自に入手した情報なども就職の希望者に対して直接提供できるようになりましたので、そういったものも活用していきたいと思います。そういったものを通じてIJUターンを希望される人に的確な情報提供をしていきたいなと思っております。  それから、高校、大学を卒業した方のUターンできる仕組みづくりということでありますけれども、今申し上げたようになかなか市独自に個人情報を入手するというのは難しいということでありますので、ふるさと鳥取県定住機構と一緒になってやっていきたいと思います。  例えば関西圏ですと、鳥取県関西本部で関西圏の大学と就職及び包括協定というのを締結されております。企業情報を学生に配信をする、ふるさと鳥取県定住機構を介して市内の企業に求職の問い合わせの調整を行う、こういった仕組みができております。30%程度のUターンの就職率を得ていると聞いております。そういったものも含めて、高校生も含めて、しっかりと情報提供に努めていきたいと思います。企業の情報は市報に織り込んで紹介するとか、あるいは職業紹介の状況を市のホームページに入れるといった取り組みもやっていきたいなと思っているところであります。  それから、給付型の奨学金の創設ということであります。これは究極のところ、お金の問題だろうと思います。なかなか企業の求める人材というのは多様でありますので、給付をした方が求める企業は本当に確保できるかという問題も一つに一方にはあるのかなと思っています。県のほうでことし県未来人財育成基金というものを創設をして、帰ってこられた一定の職種の方について、今考えておられるのはIT企業だとか薬剤師などの分野に就職される方ということのようですけれども、奨学金の返還額の半額を助成するという制度をつくられたところであります。これは県と民間企業の出資による基金をつくって対応するということで、民間企業では県の薬剤師会、山陰合同銀行、鳥取銀行、県情報産業協会、こういったところが基金に出資をされていると聞いております。あわせて人材バンクに学生バンクというのを設立をするということ、それから労働局と連携してハローワークのネットワークを活用する、それから高校卒業生の保護者宛てにダイレクトメールで制度を周知する、企業見学会、インターンシップの拡充、こういったものにも取り組まれると聞いているところであります。民間の力もいただきながら今、Uターンにつなげていこうということでありますので、その成果をぜひ期待をしたいと思っています。  市のほうで独自に給付型の奨学金をつくるというのは、現実的にはなかなか厳しいかなと思っているところであります。  それから、定年前後に転入してこられるような方に対するすぐれた人を知るような情報ネットワークをつくってはどうかということでありますが、これはどんな取り組みができるのか、ちょっと勉強させていただきたいと思います。ちょっとイメージがなかなか、どうやってそういう人材を得るのかなといったあたりも難しい面もあるかなと思いますが、ちょっと勉強してみたいと思います。  それから、住む場所も必要だと、おっしゃるとおりであります。やはり定住にとって住居の問題というのは非常に大きな問題になるだろうと思います。一つはやっぱり空き家の活用というのを進めていかないといけないんだろうと思いますし、もう一つはやはりできるだけ利用しやすい土地を確保するということも大切なことになるかなと思います。今はやはり明倫・成徳地区から上井地区に利便性の高い利用施設が移っていくことによって、その結果、湯梨浜町、北栄町あたりが非常に住みやすい環境になってきているということがあって、そちらのほうに移っていく人もふえてきているという状況ではないかなと思っています。それを少し西のほうにも向けていただくような方向も努力もできたらなと思っています。  そういう面で、市有地の提供もしてはどうかということでありますが、遊休の市有地については、これは有効活用の一つとして検討してみたいと思います。それから、しっかり情報を出していくということも大事なことではないかなと思います。湯梨浜あたりもかなり地価が高くなっている部分もあります。その一方で、市内でも比較的地価の安い地域もあるわけですので、そういった情報も出していくことも大事なことかなと思います。ぜひ開発業者にはもう少し西に向けていただくように、これはブリーフィングも含めて努力をしていきたいなと思っております。以上です。 ○教育長(福井伸一郎君) ふるさとを大切にするための方法として、倉吉の郷土かるたをつくってみてはどうかということでございます。ふるさとを大切にするための方法として、中学生には市制60周年を記念しまして「くらよし風土記」をつくらせていただいて、そして子どもたち一人一人に持たせるということができて、中学生の場合はこれで十分かなと思っております。  郷土かるたということでございますので小学生ということになるかと思いますが、倉吉市内には成徳小学校、上灘小学校、上小鴨小学校、灘手小学校、小鴨小学校が大体つくっていらっしゃいます。そういったところの学校独自のふるさとのかるたがありまして、それと倉吉全体のものをかぶせていくということについてはちょっと大変になるのかなという気持ちも若干しておりまして、またこれを作成するとすると、例えば小学校で郷土読本の「私たちの倉吉」をつくっております。これも学習指導要領の改訂がありますので、改訂をしなくちゃいけないと思っています。そういった作業とあわせてやるのかどうか、これちょっと小学校の校長会とも相談しながら考えてみたいなと思っています。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 市長の答弁、わかりました。
     それで、一つね、その前だったですかね、朝日新聞のほうで鳥大の学長さんのほうから、鳥大も8割、9割は県外から来るんだと、帰っていくと。帰っていくのは、それは当然ですからね、倉吉から出ていって帰ってこない、戻っていくだけなんで、それを引きとめるというのはJターンというかね、やっぱり必要なことだと思いますので、ぜひ連携をとっていただいてね、鳥取県のよさというのをやっぱりしっかりとアピールしていただくことも大事かと思いますし、先ほどから出てますように情報がね、逆に変だ、倉吉は高いんだとか、何かそういった情報ばかり出てるんで、そうじゃないよということをきちんとPRしていただくことも大事じゃないかなと思います。  それと、教育長のかるたのことについては、私はかるたにこだわるわけではないんですけども、やはり本当にふるさとを大事にするというのは小学生、中学生もですけど、そのときが大事だと思いますので、その方法はともかくとして、何らかの形でね、倉吉を大事に思う心を育てていただければなと思っております。  次に、厄介者を宝物にということについては、総合戦略の骨子でも出ておりますし時間の関係もありますので、これは割愛させていただきます。  次に、行ってみたいまち倉吉ということについてです。観光についてです。伝建群も含めて倉吉にも観光客がたくさん来られるわけですけども、倉吉の観光ということについてまずお聞きしたいと思います。  1つは、倉吉をどのようなまちということで観光としてコンセプトにしているのか。  2番目として、観光客が訪ねてこられてどんなところに多く行かれているのか。  3番目、そのターゲットというのは、年齢とか、あるいは性別とか地方とか、そういったものが把握されているのか。また、最近よく言われるインバウンド、外国人観光客のことについてのターゲットとしての捉えはどうなのか。  それと、4番目として、観光客として訪ねてこられた方の声というのをどういう形で集約されて、どう捉えておられるのか。それと、質問でもありました、たからやの跡地駐車場、観光駐車場というのをつくりましたけれども、先ほどの質問にもありましたが、骨子の中にも観光駐車場から白壁土蔵群への回遊動線整備事業というのがあるわけです。そういったことであるならば、先ほどの答弁では琴桜・赤瓦観光駐車場のところへ置いてということでしたけど、そうじゃなくて、次の段階としては観光駐車場からの動線整備というのも当然視野に入れたものでなければならないと思いますので、その辺の考え方。  それと、外国人観光客、伝建群を歩いてましても、人が多いなと思ったら日本語が通じない人が多いんですね、結構。韓国の方であるとか中国の方、そういった方のための対応ですね。前回、免税店の話も出ました。それと、中国などで発行されているデビットカードの銀聨カードですね、それとかインバウンドに合わせた料理とか宿泊施設、そういったものはあるのか。また、ホームページであるとかパンフレット、それと町の看板、それからソーシャルネットサービスへの対応などはどうなっているのか。  もう一つは、倉吉だけで滞在時間は、本当に今現状では1時間とか1時間半の短いですから、やっぱり倉吉だけじゃなくて中部、あるいは隣の岡山県の蒜山なんかも含めたそういった連携、周回ルートとかね、そういったことをして、宿泊してもらうような観光地ということになればもっといいかと思いますので、その辺の取り組みはどうなっているのかお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) 観光について御質問をいただきました。まず、どのようなまちをコンセプトにしているのかということでございます。  倉吉の場合はやはり歴史のあるまちということが一番の売りだろうと思います。そういう面で白壁土蔵群周辺の古い町並みと懐かしさと癒しを感じる空間、それから、少し離れますが伯耆国庁跡を初めとする歴史や文化、さらには開湯1,300年を迎える関金温泉と豊かな自然、こういったようなものが倉吉の資源として考えているところでありまして、これらを生かした観光ということ、それからもう一つは、やはり本物志向というか、本物であるということですね。どう言いますか、USJとかディズニーランドのようなつくられたものではなくて、本物の残されているまちであるというのが倉吉の大きな強みではないかなと思っています。こういうものが観光の一つの重要な要素として考えるべきものではないかと思ってます。  それから、観光客が訪れる主な場所はどこかということでありますと、これを正確に把握するデータはなかなかないんですけれども、入り込み客の計測ポイント15カ所ありますけれども、その実績で見ると、これは重複も当然あるんですけども、白壁土蔵群・赤瓦地区が59万7,000人、赤瓦一号館が12万4,000人、二十世紀梨記念館が11万4,000人、関金湯命館が10万9,000人、道の駅「犬挟」が8万人というようなことで、大体こんな順番が数字としてはあらわれているという状況でございます。  それから、観光のターゲットはどう考えているかということでありますけれども、基本的には性別とか年齢とかを問わずに受け入れていきたいとは思っていますけれども、やはり一つはよく言われるのは、旅行の決定権を持ってるのは女性だということがよく言われますので、一つは女性にターゲットを絞ってというか、ターゲットを当てて情報発信を行っていきたいなと思っています。  それから地域については、観光案内所のアンケート結果では、おいでいただいている出身地は大阪、兵庫、東京、京都の順になっております。やはり関西が非常に多いという状況がありますので、その辺が一つのターゲット、それから、中国地方もやはり車で来られる方のことを考えるとかなり多いではないかという想定のもとで、全体として見ると近畿・中国地方などへのアプローチが重要なポイントになるのではないかなと思っております。  それから、海外については約5割が韓国からの送客ということでありますし、米子-ソウル便、それからDBSクルーズフェリーとか、そういったものがありますので一つには韓国、それから最近近隣の空港への航空便を利用しておいでいただいてる台湾、それから来年3月から定期便が就航すると言われております香港、こういったところについてもこれからの伸びが期待できるんではないかなと思っておりますので、こういったところに対するアプローチもやっていきたいと思っております。  それから、観光客の声はどうかということでありますが、観光ガイドなどに寄せられた声としては、観光にはちょうどいい規模でまち歩きしやすいとか、空気がゆっくり流れているようで落ちつくとか、古い建物があり情緒があるまちで、また来たいとかいったような御意見、それからインターネットに寄せられている情報としては、町並みがどこか懐かしい、歴史を感じるすてきな町並みだとか、レトロ感があってよかったとか、しょうゆアイスの味がよかったとか、そういった好評の評価をいただいている面。その一方では、課題としてはやはりバスのアクセスがいま一つだったということ、それからトイレが駐車場から遠い、お店の開店時間が朝遅くて夕方の閉店が早いとか、こういった御意見もいただいております。改善すべき点もあるのかなと思っております。  それから、たからや跡地の観光駐車場からのルートづくりはどうかということであります。これは当面は第2駐車場としての活用を考えているわけですけれども、やはり将来的にはここをもっともっと有効活用していく努力をしていかないといけないんだろうと思います。そういう面では、こういったルートづくりというものもやっていく必要があるのではないかと思っております。  動線としては、一つは駐車場からバス通り、銀座商店街等を使っていただくという路線、それから、緑の彫刻プロムナードを利用していただくルート、それから玉川沿いの遊歩道を利用していただくルート、こういったような動線が考えられるわけですけれども、そのためにはそれぞれのルートをもう少し、もっともっと魅力あるものにしていかないと実際に歩いていただくということにはならないんではないかなと思ってます。その辺をこれから十分充実する方策というものを考えていく必要があるだろうと思います。  それから、インバウンドへの対応ということで、免税店とか銀聨カード、あるいは料理、宿泊、看板、SNS対応、いろいろおっしゃっていただきました。まず、免税店対応については現在4店舗となっています。くらよし駅ヨコプラザ、中井酒造、シューズショップコマツ、ユニクロ、この4店舗ということでありますので、こういった部分をもう少し広げていく、あるいは集約化するといったようなことが必要かなと思います。それから、銀聨カードの対応店舗は今6店舗ということでございます。箇所は省略させていただきますが、これももう少しふやしていく必要があるだろうと思います。  それから、料理とか宿泊施設ですが、少しずつこういったレストラン等もふえてきているところでありますが、なかなか多言語対応が十分できてない面があるだろうと思います。対応しておられる施設も幾つかあるわけですが、まだまだ一般化しておりません。とっとり梨の花温泉郷広域観光協議会でも外国人観光客向けのもてなし講座ですとか、指を指して簡単に意思を伝えることができるような会話集だとか入浴方法の説明の掲示物とか、こういったものを作成して配布したりして対応しておりますけれども、もっともっと実際のニーズに合わせた対応をやっていく必要があるんだろうと思います。こういったところについては今後、とっとり梨の花温泉郷広域観光協議会とも相談しながらやっていきたいと思います。  それから、ホームページについては、くらよし観光・MICE協会のほうで英語と韓国語と中国語に対応していただいております。また、パンフレットについても、白壁土蔵群周辺と倉吉駅周辺の物販、飲食店の案内パンフレットを英語、韓国語、中国語の多言化したものを作成して、案内所ですとか宿泊施設に配布をしております。それから、先ほどの指さし会話集も、MICE協会を通じて各店舗に配布をしているところであります。MICE協会では今年度、散策マップやグルメガイドを内容を充実した上で多言語化を行う予定にされていると聞いております。それから、まちの看板ですけれども、今、多言語対応を行っている案内看板は、琴桜・赤瓦観光駐車場、明治町観光駐車場、さわやかトイレ前、豊田家住宅前、新町駐車場、研屋町公園前のこの6カ所ということであります。残りのところについては今後考えていきたいと思います。  それから、SNS対応ですけれども、MICE協会のほうでフェイスブックを開設しておりますけれども、多言語化まではまだ対応できていないという現状でございます。  それから、広域観光についてであります。確かに倉吉だけの資源では十分な時間をこなすというのはなかなか難しいわけでありますので、周辺の資源とあわせていくことでより魅力的な周遊コースづくりにつながっていくんではないかと思います。これはとっとり梨の花温泉郷広域観光協議会のほうが中心になってやっていくことになるんだろうと思います。十分連携しながら、魅力的な取り組みにつながるように、とっとり梨の花温泉郷広域観光協議会とも十分協議をしていきたいと思っております。以上でございます。 ○6番(藤井隆弘君) 残り時間も2分ほどですから、まとめの質問をしたいなと思っております。  今そういったことで、るる述べられたことをね、しっかり総括して、倉吉にとって本当で何が売りなのかということを整理することも大事じゃないかなと思っております。私は、そうした対応をすれば本当の本物志向ということになるんじゃないかなと思っています。  そういった意味で、私は7月に視察をしたときに、そういった本物志向につながるような、倉吉のいろんな資産を活用できるものとして、歴史的なまちづくり、全国で49カ所やっています歴史まちづくりというのがあるんですけど、そういった手法をとってみたらどうだろうかということを一つ提案したいなと思っております。  それと、今、住みたい、帰りたい、行きたいというまちづくりについて話をしました。そういった中で、当然事業するためには金が要る。そのためには入るもの、収入、歳入ということを考えなければならないということで、その点についてのお話はきょうはできませんので、いろんな方法があるんじゃないかなと思っています。補助金の取り方とかいろんなこともありますけれども、そこは知恵だと思っています。  最後に一つだけですけれども、いろんな聞き取りをする中でね、気になったことがあります。それは、職員の中で、総じてきちんと仕事をしておられるんですけども、財政的にちょっと難しいですよということがすぐ出てしまったり、あるいはいろんな聞き取りをする中で、そういった事例について、頭の中ではしとられるかもしれないけど、お話ししてしっかりとのみ込んでおられないということがあるので、いわゆる本物志向というか、現場をしっかり見てという意味で、現地に学ぶという意味で職員の方に学んでいただく、目的がきちんとしてないとだめですけども、そういった面の旅費なんかも組んでいただいて、市民に還元できればいいなと思っています。どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) まず、歴史的な町並みを生かしたまちづくりを進めていく上で、歴史的町並み保存の事業を使ってはどうかということであります。これはこの事業を使って何をするかということが一番肝心なところかなと思います。交付金のかさ上げ等の措置もあるようであります。そういうものを使って、できるものがあればそういうことに取り組む可能性というものもあるだろうと思いますので、これはちょっとよく勉強させていただきたいと思います。  それから、財政的な問題について、財政確保ということをやっていくべきではないかということについては、これは倉吉の財政も厳しい状況でありますので、どうやって財源を得ていくかということについては十分考えながら取り組んでいきたいと思います。  それから、いろいろ職員とのお話の中で財政的に無理ですというお話が出るということでありますが、実際財政的に難しいものもたくさんあるんだろうと思います。ただ、それでくくってしまうんではなくて、まずは市民の皆さんの声に寄り添っていくということが大事なポイントだと思います。たくさん私のところにも御要望をいただきます。その際には、職員にそれぞれの現場に出て行って確認をした上でできるかできないか、これは財政的なものも含めて検討するようにしております。やっぱり現場を見ずにやると方針を誤ることにもつながりますので、ここはしっかりと押さえてやっていきたいと思います。  またあわせて、視察等について現場を見てということで御意見がございました。ここはどこまでできるかですね。やはり旅費もそんなに潤沢にあるわけではありませんので、特にやはり現場を見ないといけないようなものについては厳選しながら、実際に目に触れて効果等を見るということは大事なことだと思います。ここは十分選考しながら取り組んでいきたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 以上で本日の市政に対する一般質問を終了することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(由田 隆君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会をいたします。御苦労さまでした。                 午後4時23分 散会...